名波浩、中村俊輔の系譜を辿る磐田U-18の10番、清田奈央弥の経歴とプレーが面白い!

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年04月07日

気になる名波監督の評価、そして中村俊輔から受けた助言は…

今春、清田はトップチームのキャンプに参加。名波監督(左)や中村(右)と言葉を交わし、大いに刺激を受けた。(C)SOCCER DIGEST

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 そこから次なる道を熟考。高体連も選択肢に浮かんだものの、夏のU-15クラブユース選手権で声を掛けてもらった磐田U-18に加入する決断を下した。余談ではあるが、同年に中村も横浜から磐田へ移籍。自身も特別な縁を感じたというが、偉大なレフティと直接言葉を交わすのはまだ先のことになる。
 
 サイドでプレーしていたなかで、清田の転機は高1の夏。ボランチへ転向したのだ。

「サイドハーフよりもボールに触れる回数が多い。楽しくて、やりがいがある。攻守において身体を張るタイプでもあるので、ボランチは合っていました」

 アタッカーからプレーメーカーへ。このコンバートは清田の才能を開花させるきっかけとなった。

「(ボランチは360度からプレッシャーを掛けられるので)最初は怖かった。でも、色んな経験をさせてもらい、去年はひとつ上の選手に交じって静岡県選抜でSBS杯にも出場させてもらった。そこでもやれるなと感じたので、手応えを得ましたね」
 
 右肩上がりで成長を続けた清田は2年生からトップチームの練習に何度か加わり、今季もキャンプに参加。そこで名波監督からも「前を向いてプレーできるところを評価してもらえました」という。

 シンパシーを感じた中村からは、「ボールのもらい方を教えてもらいました。中村選手はピッチをフラフラしながら、顔を出すのが上手い。そこでボールを落ち着かせられるので、そこは参考にしないといけない」とアドバイスを受けた。

 市立船橋戦ではあまり実践できなかったが、この動きを習得出来れば、ゲームから消える時間もグッと少なくなるはずだ。

 伸びしろも大いに残す清田は開幕戦で可能性を示した。最終学年の今季は2種登録もされ、見据えるのはトップ昇格のみ。さらなるスケールアップを図れれば、世代別代表入りも見えてくる。少なくとも、そのポテンシャルは有しているはずだ。
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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