名波浩、中村俊輔の系譜を辿る磐田U-18の10番、清田奈央弥の経歴とプレーが面白い!

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年04月07日

期待のレフティが開幕戦で示した可能性

ノーステップで蹴れるロングキックの質は一級品。今後の伸びしろも特大級だ!写真:滝川敏之

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 中盤の底からロングレンジのパスをいとも簡単に左足でサイドに蹴り込む。その姿は、現在トップチームで監督を務める名波浩や10番を背負う中村俊輔に通ずる。そんな逸材が現われた。磐田U-18の清田奈央弥(3年)だ。

 4月6日、高校年代最高峰のU-18高円宮杯プレミアリーグが開幕。例年通り、セントラル開催となった初戦で磐田は市立船橋を2-1で下した。


 高体連の強豪に対し、磐田は序盤からアグレッシブなプレスと変幻自在の攻撃で相手を凌駕する。その中心にいたのが、清田だった。

 4-4-2のダブルボランチで先発すると、正確無比のキックでチームを牽引。

「ロングボールも蹴れるので、いつでも隙があれば狙っている」(清田)

 ショートパスでビルドアップに関わるだけではなく、局面を一発で変えるサイドチェンジも面白いようにハマった。
 
 その左足はセットプレーでも威力を発揮。26分に渡邊翔耶(2年)が敵陣右サイドのFKからネットを揺らしたが、アシストは清田。「練習ではやっていないけど、中でいい形で動いてくれた。グラウンダーで狙えば、ニアでスルーして後ろに流れると思った」と自身のアイデアに胸を張った通り、ライナー性のボールが先制点を呼び込んだ。

 後半は相手に主導権を握られ、存在感が薄くなる時間帯もあったが、身体を張った守備で貢献。同点に追い付かれたチームは後半アディショナルタイムで劇的な勝利を挙げたものの、清田はすでに足がつっていたという。攻守で奮戦した10番の活躍なくして、開幕戦の歓喜はなかったはずだ。

 清田は横浜ジュニアユースの出身。当時はドリブルを主体にしたプレースタイルで、右サイドハーフを主戦場にしていた。ただ、同じポジションには西川潤(現桐光学園/3年、C大阪入団内定)などが主軸を張っていたため、途中出場がほとんど。ユースへの昇格も果たせなかった。
 
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