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【小宮良之の日本サッカー兵法書】「ガバナンスの欠如」がもたらした欧州王者マドリーの崩壊

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年04月04日

ジダンはこの状況を予期していた――。

ペレス会長(左端)との軋轢もあり、昨年5月に一度は退任したジダン(右端)。9か月ぶりに復帰した第2次政権ではどんなマネジメントを見せるか。(C)Getty Images

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 ベイルの事件は、あくまで象徴に過ぎない。

 そもそも、今シーズンの凶兆はジネディーヌ・ジダン監督の突然の辞任から始まった。ジダンは、こうなる未来が見えていたのだろう。マーケティング重視で必要な選手を獲得せず、大黒柱のクリスチアーノ・ロナウドを売却。勝てるはずもなかった。
「統制が効かない」

 ジダンはフロントのマネジメントに対し、そう判断を下した。この分裂を引き起こしたのは、選手よりも、監督よりも、クラブそのものだった。端的に言えば、フロレンティーノ・ペレス会長になるか。

 クラブが現場を無視したマネジメントをするとき――。たとえ欧州王者であっても、たちまち強さは失われる。他山の石とすべきである。
 
文:小宮 良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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