• トップ
  • ニュース一覧
  • 【現地発】批判、嫉妬、威嚇、除け者、孤独…アルゼンチン代表はメッシに苦難しか与えない

【現地発】批判、嫉妬、威嚇、除け者、孤独…アルゼンチン代表はメッシに苦難しか与えない

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2019年03月25日

サッカー協会は金儲けの道具としか。

スカローニ監督の下で世代交代に着手しているアルゼンチン。メッシと同世代の選手は随分と少なくなった。(C) Getty Images

画像を見る

 はみ出し者扱いされるルーキーから、周囲が畏怖の念を抱く孤高の存在へ。アルゼンチン代表におけるメッシは常に孤独だった。

 本来はそうした状況をサポートしなければならないアルゼンチン・サッカー協会(AFA)は、メッシのネームバリューを利用して金儲けに勤しむばかり。その間、監督の首は次々と挿げ替えられ、ブラジル大会以降、ヘラルド・マルティーノ、エドガルド・バウサ、ホルヘ・サンパオリ、そして現在のリオネル・スカローニと実に4度の政権交代が起きている。

 前述のベネズエラ戦では、昨年のロシアW杯で一度も一緒にプレーしなかった選手がスタメン中7人(レアンドロ・パレデス、ジオバニ・ロ・チェルソ、リサンドロ・マルティネス、ラウタロ・マルティネス、ピティ・マルティネス、ファン・フォイ、ゴンサロ・モンティエル)を占めた。そんななかで孤軍奮闘する姿は、メッシの代表チームにおける状況を象徴しているようでもあった。

 パサレラのように批判する人物はいまだに絶えないが、メッシはデビュー以来、周囲の期待を一身に背負いながら同時に批判も集めるという不条理な運命に抗い、懸命に迷走を続けるチームを支えてきた。その状況は約9か月ぶりに復帰した現在も一向に改善されていない。

 繰り返しになるが、アルゼンチン代表はメッシにとって苦難の場所であり続けている。それを百も承知の上で、唯一無二の大エースは、再び過酷な戦いに挑もうとしているのだ。

文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。

 
【関連記事】
【現地発】メッシが「パーフェクト」と称賛したバルベルデ監督。歴代指揮官となにが違うのか?
メッシ、8か月ぶりの代表復帰も不発…ベネズエラに完敗のアルゼンチンに母国紙は「めちゃくちゃだ」と嘆き
バスジャックの犯人逮捕に活躍した少年にディバラが“粋すぎる”サプライズ!一体なぜ?
「歴代最強のCB」「エレガント」「メッシとの対決は忘れない」ネスタのタックル動画にファン熱狂!
メッシの完全クローン化は可能!? 遺伝子学の専門家の見解は? 「同じポテンシャルになるはずだが…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ