山口蛍が明かしたビジャと日本人FWの大きな違い。ゆえに、その最適ポジションは?

カテゴリ:Jリーグ

吉田治良

2019年03月03日

「日本人選手ならオフサイドになることが多いけれど…」

鳥栖戦では味方の古橋(16番)と重なってしまう場面もあったビジャだが、機転を利かせたプレーでこの直後に古橋のミドルも引き出した。写真:徳原隆元

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 この試合で最多5本のシュートを放ったビジャだが、際立ったのはやはり動き出しの素晴らしさだ。マーカーと駆け引きを繰り返しながら、一瞬の隙を突いて裏を取るのだが、その際のボールの呼び込み方を、山口も絶賛する。

「顔を上げた時に、いつも一番に動き出してくれるので、出し手にとっては本当に出しやすい。日本人選手ならオフサイドになることが多いけれど、相手が瞬間的にラインを上げてきても、それに合わせて上手く膨らんで裏に抜けたりとか、そういう動きはさすがだなと思う。そこにしっかりボールを届けることさえできれば、今日みたいにゴールを決めてくれる」

 ポゼッションスタイルを志向する神戸だが、対戦相手もそれを承知で中央のディフェンスを固めてくる。その壁を打ち破れずに、ボールは握ってもフィニッシュまでたどり着けない悪しきパターンは、昨季からもよく見られた。
 
「下から崩すのも大事だけど、状況によっては一発(で縦に通すプレー)も必要だと思う」
山口の言葉には説得力があるだろう。

 ビジャ本人は「CFでもサイドでも心地よくプレーできている」と言うが、神戸のサッカーの幅を広げ、その限界値を引き上げるうえでも、やはりビジャは中央で使うべきなのだ。

取材・文●吉田治良(スポーツライター)

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