酸いも甘いも知るレジェンドの森﨑和幸が、重みのある言葉を口にしていた
そんな長いトンネルにいる今だからこそ、心に留めておきたい森﨑和幸(現クラブ・リレーションズ・マネージャー)の言葉がある。引退した昨季の年末、インタビューに応えてくれた際に、今後のチームに期待することをこう言っていた。
「広島のスタイルをしっかり持ってほしいです。結果がついてこなくても、広島と言えばこうという戦い方を身に着けてプレーしてほしい。僕らの時代だって、2008年くらいにミシャ(ペトロヴィッチ監督/06年6月~11年12月まで在任。現札幌)の下で自分たちのサッカーが確立して、築き上げたサッカーの継続が12年のJ1初優勝につながったので」
「広島のスタイルをしっかり持ってほしいです。結果がついてこなくても、広島と言えばこうという戦い方を身に着けてプレーしてほしい。僕らの時代だって、2008年くらいにミシャ(ペトロヴィッチ監督/06年6月~11年12月まで在任。現札幌)の下で自分たちのサッカーが確立して、築き上げたサッカーの継続が12年のJ1初優勝につながったので」
そして、「現在のポゼッションスタイルを続けるべきですか?」との質問にはこう答えた。
「個人的にはそうです。ただ、降格があることを踏まえれば、結果もついてこないといけない。その兼ね合いは難しいと思いますが、痛い目を見る時期があっても、努力は今後の未来につながると思います」
2度のJ2降格も、3度のJ1優勝の喜びも知る広島のレジェンドがそう言うのだ。森﨑の言葉を心に留め、勝利を切望するサポーターも城福監督のチャレンジを信じて、ともに「辛抱」しながら見守るしかないのかもしれない。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)