悪いながらも勝ち切る勝負強さはあるが…
「守備面では手応えがあります。今はボールを握られても、ケアする場所、身体を張る場所を皆が分かっています。結局は勝ったチームが強いんです。(2013年の)コンフェデ(レーションズカップ)のイタリア戦や、(ロシア・ワールドカップでの)ベルギー戦もそうですが、僕らが良い試合をしても、結局勝つのは彼らなんですよ。強いチームが勝つというのはそういうことです。
強いチームは試合内容が良くなくても最終的に締めるところが分かっている。その点で今の日本代表の後ろの選手たちは経験があって、海外で揉まれているだけあって、余裕がありますよね。僕は10年くらい日本代表にいますが、締めるところを分かっているという点で今は強さを感じます」
長友の言葉のように今大会の森保ジャパンの特長は、悪いながらも勝ち切る勝負強さにあると言えそうだ。ただし守備面が踏ん張りを見せている反面、攻撃面は満足のいく出来を見せられておらず、大迫勇也を負傷で欠いたグループリーグ第2戦のオマーン戦以降、改善の兆しは見られない
強いチームは試合内容が良くなくても最終的に締めるところが分かっている。その点で今の日本代表の後ろの選手たちは経験があって、海外で揉まれているだけあって、余裕がありますよね。僕は10年くらい日本代表にいますが、締めるところを分かっているという点で今は強さを感じます」
長友の言葉のように今大会の森保ジャパンの特長は、悪いながらも勝ち切る勝負強さにあると言えそうだ。ただし守備面が踏ん張りを見せている反面、攻撃面は満足のいく出来を見せられておらず、大迫勇也を負傷で欠いたグループリーグ第2戦のオマーン戦以降、改善の兆しは見られない
攻撃面の質の向上がなされていないからこそ、苦戦も続いている。一方、幸いにも「今日の段階では90分のプレーはできないと聞いていた」(森保監督)という、大迫がベトナム戦の72分から戦列復帰したのは数少ない収穫だ。これで前線にも流動性が蘇るのかもしれない。
ただし、それも確証が持てるものではない。ベトナム戦で感じたのは主力陣の疲労蓄積の不安であり、攻撃の組み立てや、アタッキングサードの質の拙さだった。果たして今大会で一番の山場となるであろうイラン戦を今の状態で残り越えられるのか。現状では不安が尽きない。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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