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「今日はやめて」と足早にミックスを去った乾貴士。その悔しがり方は、むしろ頼もしく感じた|アジア杯

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2019年01月18日

ウズベキスタン戦での悔しさをぶつける試合が、この先必ずやってくる

乾はロシアW杯でも負傷から復帰して鮮烈な活躍を見せた。今回のアジアカップでもその力を発揮するタイミングが来るはずだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 だから、だろうか。合流直後には「チームで出られていないし、左サイドには翔哉も(原口)元気もいるので、難しいかなと思っていた」と心境を打ち明け、「若いチームなので、勢いに乗ることが大事。(南野)拓実や(堂安)律が点を取って、乗っていければいい」と、ベテランとして一歩引いたサポートの姿勢を打ち出していた。
 
 トレーニング中には誰よりも声を出し、チームを盛り上げている。乾自身は「ワイワイしながらやりたいタイプなので。こういうやり方しかできないので、別にチームのためにというわけじゃなく、自分がやりたいからやっているだけですね」と言うが、若いチームであり、1、2戦目で出場メンバーが固定された状況にあって、貴重な存在なのは間違いない。

 とはいえ、まだ30歳。老け込むには早すぎるし、若手のサポートに回るのは当然だとしても、それだけでは物足りない。原口や南野、堂安とのハイレベルなポジション争いを演じてこそ、チーム力は高まるというものだ。その点で、ウズベキスタン戦後に見せた悔しがり方は、“やんちゃ坊主”“永遠のサッカー小僧”としての真骨頂であり、「そうでなくちゃ」と、頼もしく感じられるものだった。
 
 ロシア・ワールドカップの際も、負傷による欠場のピンチから蘇り、鬱憤を晴らすかのように2ゴールを叩き込んだ。アジアカップの決勝まで、まだ4試合もある。メンバーを固定しては戦い抜くことは不可能だ。ウズベキスタン戦での悔しさをぶつける試合が、この先必ずやってくるはずだ。日本が5度目の戴冠を果たすとき、この30歳のサッカー小僧が大役を果たしていても不思議ではない。
 
取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)
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