「それが分かっていたら…」
では、アジアカップを制するポイントはどこにあるのか。その質問をぶつけると、長友の表情が少し曇った。その数秒後、「ポイント……」とつぶやいたあと、長友は開き直ったような表情でこう言った。
「それが分かっていたら、何回でも優勝できる。でも、それが分からないから優勝するのは難しいわけで。どうだろうなあ、いやあ、答が見つからない。それが分かっていたらなんの怖さも不安もなく戦えますけどね」
「それが分かっていたら、何回でも優勝できる。でも、それが分からないから優勝するのは難しいわけで。どうだろうなあ、いやあ、答が見つからない。それが分かっていたらなんの怖さも不安もなく戦えますけどね」
とはいえ、百戦錬磨のベテランである。ロシア・ワールドカップでチームの雰囲気が悪いと感じれば金髪にして空気を一変させるなど、ビッグトーナメントを戦う術は心得ている。今回のアジアカップを制すポイントは、おそらく「長友佑都」。精神的な支柱としてチームを支えるだろう彼の一挙手一投足こそ、アジア制覇への鍵になるはずだ。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)