• トップ
  • ニュース一覧
  • 内田篤人が力説した「世界との差」と「日本サッカー界の未来」。クラブW杯の大敗は自身にとってもひとつの転機に

内田篤人が力説した「世界との差」と「日本サッカー界の未来」。クラブW杯の大敗は自身にとってもひとつの転機に

カテゴリ:Jリーグ

寺野典子

2018年12月23日

「1試合だけならわかんない。その差っていうのは皆さんが思っている以上に大きい」

 育成のことだけではなく、選手が伸びる環境やプレーの精度を高める環境、設備など、課題を挙げればキリがないということだろう。記者の多くがそんな内田の周りから動けなくなるほど、彼の言葉は強かった。そんな内田の側を元ブラジル代表のロベルト・カルロスが通る。
 
「実は、ジーコさんにお願いして、一緒に写真を撮ったんだよね。好きだったよ。誰だって彼のプレーは好きだよね」とほくそ笑む。内田もまた世界に憧れたサッカー少年だったのだ。そんな内田も欧州へ出て、世界のトップに挑戦し続けた。
 
「シャルケで対戦したときも、R・マドリー相手では自分たちのサッカーをやらせてもらえなかったからね」
 
 その厚い壁を打ち破るのは、並大抵のことではない。サッカーだから、1度くらいは勝つことができるかもしれない。しかし、それで差が縮まるわけでもないと内田は思う。
 
「1試合だけならわかんない。その差っていうのは皆さんが思っている以上に大きい」

 自身の経験を鹿島や日本サッカー界にフィードバックすべきだという想いも「こういう年齢、いろんな経験を通して背負わないといけない部分というのもあるから」と話し、垣間見せたが、それを訊くと「もうさ、長谷部(誠)さんがやるしかないよ。協会に入ってやってもらえばいいんだよ」と笑った。
 
 それでも、内田は、彼の立場として、日本と世界との差を再確認するような時間を世界大会で味わったはずだ。
 
 R・マドリー戦での若手の涙にかつての自分を思い出したことも含め、これからの内田篤人にとってもまた、このクラブワールドカップは、ひとつのターニングポイントになるかもしれない。
 
取材・文●寺野典子(フリーライター)
【関連記事】
【セルジオ越後】鹿島がレアルに完敗…チーム力の違いというよりマーケットの違いだね
「相手の背すじをひやりとさせた」完敗でも輝いた鹿島の若手に海外メディアが注目!!
「全てに驚いた! 何よりも平和なことに」帰省中のイニエスタが“日本”を語る
鹿島の5選手にアンケート! 2018年シーズンのベストプレーヤーは?
金田喜稔がCWCの鹿島を斬る! 「そろそろ“J基準”の戦いに戻りましょうではダメ。今回の貴重な経験を生かしてほしい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ