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「故郷に残れば両親も僕も殺されていた」ロブレンの闘争心は壮絶な移民生活と家族愛が原点だった

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2018年12月22日

クロアチアではドイツ語訛りを馬鹿にされ…。

どんな敵にも怯まないロブレンの頑強なプレースタイルは、壮絶な過去と無関係ではない。(C)Getty Images

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 しかし、デヤンが10歳の時に滞在許可を蹴られて一家は国外退去を強いられ、クロアチアのカルロバッツへと移住。ドイツ語訛りのクロアチア語を話すデヤンには、試練が待っていた。
 
「クラスのみんなが、『なぜ君のアクセントはおかしいんだ?』と聞くんだ。僕を笑い者にするそんな奴らが許せなくて、学校ではとことん喧嘩した。僕をリスペクトさせる唯一のもの、自己表現できる唯一のものがサッカーだったんだ」
 
 トレーニングには人一倍熱心で、父親の車のヘッドライトを頼りに夜になってもボールを蹴り続けた。14歳で名門ディナモ・ザグレブにスカウトされると、父親は薄給の塗装工の仕事を切り上げてでも、60キロ離れた練習場まで毎日送り迎えをしたという。
 
「今までのように励むんだ」
 
 20歳の旅立ちに際して、父親はそう簡潔にアドバイスした。たとえ故郷を失っても、辛苦を共にしてきた“家族”という原点が、ロブレンの心を支え、燃えたぎらせている。
 
文:長束恭行
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』12月6日号の連載「クロアチアW杯優勝メンバーの分岐点」より加筆・転載。同12月20日発売号では、ドマゴイ・ヴィーダとシメ・ヴルサリコのストーリーを掲載中。
 
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