【現役の眼】橋本英郎がヴェルディ若手3人衆と厳選した「2018年・J2ベストイレブン」!

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月20日

ガンバの宮本恒靖監督と同じところを見ていた?

出色の出来を披露した熊本の田中は、来季のG大阪入団が決定している。写真:徳原隆元

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 続きましてDF。右サイドから行かせてもらいます。残念ながら降格してしまいましたが、そのなかでも輝き続けたロアッソ熊本の田中達也選手です。

 アルビレックス新潟で活躍中の元日本代表FW、田中達也選手と同姓同名、「もうひとりの田中達也」と言われていました。ここに来てガンバに引き抜かれたということで注目を集めていますし、来季は“本家”に負けない活躍を期待しています。また元ガンバの選手としては宮本恒靖監督と同じところを見ていた、見る眼は間違ってなかったと思えて嬉しいですね。落ちない運動量とクロスの精度が良く、ヴェルディ戦でも点を取られてしまいました。来季のJ1でどこまでできるのか楽しみですね。

 センターバックのひとり目は、ツエーゲン金沢の庄司朋及也選手です。セレッソ大阪時代に一緒にプレーしましたが、あれから大きく成長を遂げて、レンタル移籍が成功している好例だと思います。DFとしての駆け引き、とりわけ金沢のマンツーマン・ディフェンスを良く理解し、1対1で強みを発揮しています。年間を通じて成長を続けている姿を見せてくれました。

 もうひとりの相方には、シーズン中にヴェルディから横浜F・マリノスに移籍した畠中槙之輔選手です。今季開幕直後から、著しい成長を感じました。練習試合からパフォーマンスも高く、3バックでも4バックでも対応できる順応性、得点力、そしてサイドへのロングフィード。加えて今季は、中盤を助ける質の高いビルドアップも目を引きました。

 そのポゼッション能力を高く評価されて、ガンバ、マリノスの2チームから声がかかるというなんとも羨ましい状況になり、夏に旅立っていきました。在籍半年でも十分にベストイレブンに値するパフォーマンスを示したと思います。

 次は左サイドバック。こちらはヴェルディ香川勇気選手です。彼もJ2では半年しかプレーしていませんが、ヴェルディの終盤戦の戦い、そしてプレーオフでの活躍から選出させていただきました。安定したポゼッション、守備、ポジショニング。ずば抜けたプレーをしたというわけではありませんが、サイドバックとして考えるなら彼だと思い、選出しました。
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