「最後までもがきたい」トライアウトに挑んだJ通算397試合出場を誇るベテランの想い

カテゴリ:Jリーグ

郡司 聡

2018年12月17日

「まだまだ現役でやれるという気持ちがあるまでは、現役を続けたい」

「出来としてはまあまあ」とトライアウトではある程度の手応えも掴んだ。来季の新天地はどこに? 写真:郡司 聡

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 トライアウトに参加した108人の中で、渡邉のJリーグ通算397試合出場はトップクラスの実績を誇る。「90分のゲームの流れを見極める力や、状況に応じてどういうプレーをしなければならないのか。そういったことはチームに伝えられると思います」と本人が話すように、戦術理解力を含めた“サッカーインテリジェンス”の高さには以前から定評がある。

 渡邉はかつて2013年に大宮がズデンコ・ベルデニック監督の下、J1連続無敗記録21試合を達成した時の主力メンバーのひとりでもある。

「いろいろな経験をしていることは強みですし、ベテランや若手の融合など、橋渡し的な役割もできます」
 
 そうしたJ1での上位争いやJ1残留争い、J2残留争いなど、修羅場を潜り抜けてきた“経験値”は、必ずやチームの助けになるだろう。

 希望カテゴリーはJ2以上。渡邉本人は「まだまだ現役でやれるという気持ちがあるまでは、現役を続けたい。プレーするチームがなければできないことですが、最後までもがいていきたいです」と話し、現役続行の道を探る意思を示した。同世代には町田で3シーズン連続二桁得点を記録した中島裕希ら、まだまだ一線級で活躍している選手たちもいる。34歳と言えども、老け込むのはまだ早い。

 トライアウトを終えた渡邉の下には、J3のクラブからオファーがあったほか、複数のJ2クラブも関心を寄せているという。長崎が生んだ“渡邉三兄弟”の長男の新天地は、果たして――。

取材・文●郡司 聡(フリーライター)
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