• トップ
  • ニュース一覧
  • サプライズなきメンバー選考…"切り札"を欠く森保ジャパンにラッキーボーイは現われるのか

サプライズなきメンバー選考…"切り札"を欠く森保ジャパンにラッキーボーイは現われるのか

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2018年12月12日

森保監督はギリギリの勝負の中で大胆な采配を揮えるか

アジアカップ制覇にはラッキーボーイ的な存在も不可欠。森保監督の采配に注目だ。写真:徳原隆元

画像を見る

 アジアカップで日本がアジアの国々を圧倒して優勝したのは、2000年のレバノン大会しかない。シドニー五輪を終えた選手がA代表に合流し、その強さは過去最強と言えるものだった。それ以降、2004年中国大会、2011年カタール大会と優勝しているが、かなり厳しい試合を切り抜けての優勝だった。
 
 今回もこれまでと同様に、グループリーグは比較的に容易に突破できるだろう。本当の戦いは、決勝トーナメントに入ってからになる。
 
 まず格段に相手チームの質が上がる。また、日本の戦い方は、グループリーグでの3試合で相手にほぼ丸裸にされる。攻撃の仕掛け、セットプレーの攻撃、守り方、個人の特徴まですべて詳細に分析されるだろう。それらを乗り越えて勝ち進むには、森保監督がいう「チームの成長」が鍵になる。若い選手は短期間で劇的な成長を見せるが、森保監督は今後を見据えて、その『伸びシロ』に期待している。

 もちろんうまく行かない場合もあり、そうした時にワールドカップ戦士など経験のあるサブ組を効果的なタイミングで起用するのかが、監督の手腕の見せ所になる。
 
 レバノン大会、決勝戦のサウジアラビア戦での決勝ゴールは、望月重良だった。中国大会、準決勝、決勝で活躍したのは、玉田圭司である。カタール大会は、オーストラリアとの決勝で決勝ゴールを決めたのは、李忠成だった。優勝した3大会、大事な場面でサブ組が大きな働きをしている。今回、彼らのようなラッキーボーイを生むことができるか。
 
 また、西野朗前表監督のやり方を継承するとのことだが、西野監督の最大の長所はコロンビア戦での本田投入やポーランド戦のように大胆で思い切った策を切れること。これは本番でなかなかできることではない。森保監督は、国際大会でギリギリの勝負が続く中、そうした采配を揮うことができるのか。「最高の結果」と「選手の成長」という二兎を得るためには、森保監督自身の指揮官としての進化も求められることになるだろう。
 
取材・文●佐藤俊(スポーツライター)
【関連記事】
【日本代表】香川真司をなぜ選ばなかったのか?森保監督が明かすアジアカップメンバー選出の理由
アジアカップのライバル、韓国の現状&メンバーは?「最前線はファン・ウィジョ」「欧州組は22日に合流」
アジアカップ日本代表にベルギー・STVVからは2名選出! リーグ戦10ゴールの鎌田大地は招集されず
「見てるこっちまで幸福な気分になる!」帰省中のイニエスタが誕生日会での“家族5人写真”を公開!
【セルジオ越後】今季のJ1残留争いはハイレベル? いやいや“どんぐりの背比べ”だよ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年6月号
    5月10日発売
    KASHIWA REYSOL
    柏レイソル大解剖
    魅惑的な「リカルド戦術」の正体
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月5日号
    5月15日発売
    識者を唸らせたのは誰だ!?
    ②024-2025シーズンの
    BEST PLAYER
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ