現在首位の名古屋U18は、リーグ最少失点の堅守をベースに、エースの桜井昴、FW青山景昌ら攻撃陣の多彩なゲームメイクと決定力で安定した試合運びを披露。4節で首位に立つと、以後その座を明け渡さずに前半戦を終えている。
この名古屋に唯一の黒星をつけたG大阪ユースは、8得点で得点ランク首位タイの高木彰人を中心とするリーグ一の得点力が武器。前半戦は致命的な連続失点で、神戸U-18、C大阪U-18に敗戦を喫しているだけに、守備の脆さを克服できれば後半戦の主役に躍り出る可能性もある。
2位のC大阪も、天皇杯でトップデビューし、2ゴールを決めたFW阪本将基、高い突破力と得点力を併せ持つMF沖野将基ら、個で打開できる攻撃力が前半戦は際立った。後半戦もその攻撃力は猛威を振るいそうだが、骨折で全治3か月のエース前川大河の不在は痛い。エースの復帰までに他のアタッカー陣の奮起が必要になる。
Jクラブ勢が上位を占めるなか、高校勢で奮闘を見せるのが、8月のインターハイで全国優勝を飾った東福岡だ。MF中島賢星、FW赤木翼、増山朝陽といったプロのスカウトが注目するアタッカー陣は、他チームの脅威となっている。昨年も後半戦で加速して2位に食い込んでいるだけに、見逃せない存在だ。
さらに昨年3連覇を阻まれた広島ユースは、上位対決では劣勢ながらも4位につけており、クラブユース選手権地区予選敗退の屈辱もバネに巻き返しへの意欲は十分。抜群の得点感覚を持つ米澤令衣を擁する6位の神戸、G大阪の高木とともに得点ランク首位タイの奥川雅也を擁する7位の京都も力のある存在だけに、浮上の可能性は大いにある。
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WEST順位表
順位 | チーム名 | 勝点 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得失差 |
1 | 名古屋U18 | 22 | 9 | 7 | 1 | 1 | 12 |
2 | C大阪U-18 | 21 | 9 | 7 | 0 | 2 | 8 |
3 | G大阪ユース | 19 | 9 | 6 | 1 | 2 | 14 |
4 | 広島ユース | 16 | 9 | 5 | 1 | 3 | 6 |
5 | 東福岡 | 15 | 9 | 5 | 0 | 4 | 8 |
6 | 神戸U-18 | 14 | 9 | 4 | 2 | 3 | 3 |
7 | 京都U-18 | 13 | 9 | 4 | 1 | 4 | -2 |
8 | 富山一 | 5 | 9 | 1 | 2 | 6 | -13 |
9 | 東山 | 5 | 9 | 1 | 2 | 6 | -18 |
10 | 京都橘 | 0 | 9 | 0 | 0 | 9 | -18 |