EASTは、開幕5連勝と絶好のスタートを切った清水ユースが序盤戦をリードしたものの、6節に流経大柏に初黒星をつけられると、8節に市立船橋、9節に柏U-18に敗れ、千葉勢相手に3連敗を喫して失速。代わって、序盤戦から堅実に勝点を積み上げた柏が前半戦最後の9節で首位の座を奪っている。
後半戦も柏、清水の2チームを軸に、首位争いは展開していくだろう。柏は、天皇杯でトップデビューし、ゴールも記録しているFW大島康樹が好調を維持。現在得点ランク首位タイに位置するが、このまま順調に得点数を重ねていけば、チームの昇格初年度での優勝という快挙も近づく。
清水は前半戦に指揮を執った大榎克己監督がトップチームの指揮官に昇格。平岡宏章新監督の下で初優勝を目指す。首位奪回へのキーマンとなるのは、前半戦を怪我で棒に振ったエースの北川航也だろう。前半戦最後の柏戦で途中出場しており、このユース年代屈指のストライカーにエンジンがかかれば、チームも再加速していくはずだ。
前半戦で唯一柏に土をつけた3位の流経大柏は、連覇という目標に向かってモチベーションも高い。得点ランク10位以内には、4得点のFW儀保幸英をはじめ清水とともにリーグ最多の4人が入っており、多彩な得点パターンを有する攻撃力は、後半戦でも威力を発揮しそうだ。
その他、4位の市立船橋は、U-19代表GKの志村滉を中心とする堅い守備が健在。前線もMF下村司やFW矢村健といった下級生の台頭で勢いがある。以下、5位の鹿島ユースから9位の三菱養和SCまではそれぞれ勝点1差で続いており、上位進出へのチャンスは十分。とりわけ、日本クラブユース選手権で優勝した三菱養和、同4強のJFAアカデミー福島は、9節の試合が雷雨のため順延となっており、この一戦に勝てば一気に4位まで順位を上げることも可能だ(※開催日時は未定)。インターハイで粘り強く4強入りした青森山田も含め、この夏の大会で成長を遂げたチームの躍進が期待できそうだ。
【U-18プレミア】前半戦のピックアップゲーム、チームレポートはこちら
EAST順位表
順位 | チーム名 | 勝点 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得失差 |
1 | 柏U-18 | 20 | 9 | 6 | 2 | 1 | 13 |
2 | 清水ユース | 18 | 9 | 6 | 0 | 3 | 7 |
3 | 流経大柏 | 14 | 9 | 4 | 2 | 3 | 0 |
4 | 市立船橋 | 12 | 9 | 3 | 3 | 3 | 2 |
5 | 鹿島ユース | 11 | 9 | 2 | 5 | 2 | 2 |
6 | 札幌U-18 | 11 | 9 | 3 | 2 | 4 | -9 |
7 | 東京Vユース | 10 | 9 | 3 | 1 | 5 | -7 |
8 | JFAアカデミー福島 | 9 | 8 | 2 | 3 | 3 | -1 |
9 | 三菱養和SC | 9 | 8 | 2 | 3 | 3 | -5 |
10 | 青森山田 | 6 | 9 | 1 | 3 | 5 | -2 |