リーグ序盤の好調から一転、クラブユース選手権関東予選で敗退。

柏レイソルU-18
チーム拠点:日立柏総合グラウンド
千葉県柏市日立台1-2-50
クラブ創立:1940年(前身・日立製作所サッカー部)
主なOB:酒井宏樹(ハノーファー)、近藤直也、大谷秀和、工藤壮人、茨田陽生(いずれも柏)など。(C) Takahito ANDO
今回が高円宮杯プレミアリーグへの初参戦になるとはいえ、リーグ開幕前から柏U-18の前評判は高かった。それもそのはずで、柏U-18はクラブがアカデミーの方向性として掲げているポゼッションサッカーを貫き、毎年のようにハイレベルなサッカーを展開しているのだ。プレミアリーグ昇格には時間がかかったものの、昨年ようやくその壁を破って悲願を成就。有望なタレントを数多く揃える今年のチームで参戦できたことは、非常に大きな意義を持っている。
【U-18プレミアphoto】6節[EAST]東京Vユース 対 柏U-18
実力のほどは結果にも表われた。高いボール支配力を武器に、開幕の鹿島ユース戦こそスコアレスドローだったものの、2節の札幌U-18戦で4-0と圧勝して初勝利。3節の流経大柏との柏ダービーは0-1で落としたが、そこからJFAアカデミー福島、三菱養和SCユースを連破し、リーグ5節終了時(5月11日時点)で3勝1分け1敗の2位につけた。
プレミアリーグでの順調なスタートから一転、チームに大きな試練が訪れる。日本クラブユース選手権(7月下旬~8月初旬)の関東予選での大ブレーキである。本大会出場はもとより、優勝候補と目されていた柏U-18が、まさかの予選敗退となったのだ。
「甲府U-18戦では土砂降りの雨が影響して、相手にパワー負けして0-3。浦和ユース戦はロスタイムにやられて2-3。(9~12位決定戦の初戦)大宮ユース戦は前半で2点を取られて、そのまま1-3で敗れ、(第11代表決定戦の)鹿島ユース戦は前半2点をリードしたのに、結果的には2-3の逆転負け……。公式戦4連敗はたぶん初めてだと思う」
下平隆宏監督がこう振り返ったように好調の波は一変し、柏U-18は勝利から見放された。しかし、この低迷がポゼッションスタイルに頼りがちだったチームに、変化をもたらすきっかけとなる。
「私たちスタッフもいろいろ考えさせられた。レイソルのアカデミーはボールを動かして、崩していくスタイルだが、そこに頼りすぎて、ポゼッションがうまくいかなくなった時や相手に主導権を握られた時に苦しくなっていた。今年はタレントが揃っているだけに、『俺たちはできる』という変な自信を持ってしまって、余計にそうした悪癖が大きく出てしまった。それがクラブユース選手権の関東予選だった」
「こうなってしまうのは、日常から問題があると感じた。我々スタッフが、日常の練習からパスが良ければそれでOKではなく、もっと戦う姿勢や泥臭さを要求していくべきだと感じた。『泥臭く、かつテクニカルにやるのが柏のサッカー』であって、上辺だけの戦術やテクニックに頼ったサッカーにならないような環境作りをした。これは(指導者としての)自分の原点を見つめ直す意味もあった」
下平監督は、そう語った。
【U-18プレミアphoto】6節[EAST]東京Vユース 対 柏U-18
実力のほどは結果にも表われた。高いボール支配力を武器に、開幕の鹿島ユース戦こそスコアレスドローだったものの、2節の札幌U-18戦で4-0と圧勝して初勝利。3節の流経大柏との柏ダービーは0-1で落としたが、そこからJFAアカデミー福島、三菱養和SCユースを連破し、リーグ5節終了時(5月11日時点)で3勝1分け1敗の2位につけた。
プレミアリーグでの順調なスタートから一転、チームに大きな試練が訪れる。日本クラブユース選手権(7月下旬~8月初旬)の関東予選での大ブレーキである。本大会出場はもとより、優勝候補と目されていた柏U-18が、まさかの予選敗退となったのだ。
「甲府U-18戦では土砂降りの雨が影響して、相手にパワー負けして0-3。浦和ユース戦はロスタイムにやられて2-3。(9~12位決定戦の初戦)大宮ユース戦は前半で2点を取られて、そのまま1-3で敗れ、(第11代表決定戦の)鹿島ユース戦は前半2点をリードしたのに、結果的には2-3の逆転負け……。公式戦4連敗はたぶん初めてだと思う」
下平隆宏監督がこう振り返ったように好調の波は一変し、柏U-18は勝利から見放された。しかし、この低迷がポゼッションスタイルに頼りがちだったチームに、変化をもたらすきっかけとなる。
「私たちスタッフもいろいろ考えさせられた。レイソルのアカデミーはボールを動かして、崩していくスタイルだが、そこに頼りすぎて、ポゼッションがうまくいかなくなった時や相手に主導権を握られた時に苦しくなっていた。今年はタレントが揃っているだけに、『俺たちはできる』という変な自信を持ってしまって、余計にそうした悪癖が大きく出てしまった。それがクラブユース選手権の関東予選だった」
「こうなってしまうのは、日常から問題があると感じた。我々スタッフが、日常の練習からパスが良ければそれでOKではなく、もっと戦う姿勢や泥臭さを要求していくべきだと感じた。『泥臭く、かつテクニカルにやるのが柏のサッカー』であって、上辺だけの戦術やテクニックに頼ったサッカーにならないような環境作りをした。これは(指導者としての)自分の原点を見つめ直す意味もあった」
下平監督は、そう語った。