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R・マドリーの日本人スタッフが語る“こぼれ話”「平均観客5000人のエイバルの収入が日本一の浦和と同じなのは…」

カテゴリ:ワールド

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年11月30日

「乾の後釜は?」そう尋ねると…。

5月にエイバルを訪ねた酒井氏。R・マドリーとはまったく異なるアットホームな雰囲気に驚いたという。

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 もちろん、エイバルは分配金だけに頼っているわけではありません。1部に初昇格した2014-2015シーズンには、アメリカの投資家やクラウドファンディングを通じて強化資金をかき集め、戦力を整えました。その昔、スペイン人が入植して切り拓いたこともあって、アメリカとスペインは密接な関係にあるんです。エイバルのファンクラブもありますからね。
 
 今年の9月には東京ヴェルディと提携を結びました。小さなクラブなのに、グローバルな視点で経営をしているんです。マーケティングの責任者を女性にしているのも特徴的です。男性では思いつかない発想が生まれたりしますからね。
 
 エドゥアルドというマーケティング担当と親交があったこともあり、今年の5月にエイバルを訪ねました。強化担当者に「乾選手の後釜はどうするのか?」と尋ねると、「欧州での実績のない選手は(計算しにくいので)獲れない。資金的な余裕がないため、外れのリスクが小さいプレーヤーをターゲットにしている」と語っていました。小さなクラブなりの補強方針なんでしょう。
 
 ヘタフェ戦を観戦したんですが、試合後にエドゥアルドの計らいでロッカールームに入れてもらいました。ちょうどペドロ・レオンが近くにいたので挨拶をしたら、「おぉ、マドリーのスタッフだったのか。俺もプレーしていたんだ。いまはここで幸せだけどね」なんて会話を。本当にアットホームな雰囲気でしたね。
 
 エイバルのようなクラブがマドリーやバルサと同じカテゴリーで戦っているという事実は、日本サッカーにいろいろなヒントを与えてくれていると思います。
 
●取材・構成:江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』12月6日号より転載
 
酒井浩之氏のプロフィール
広告代理店やスポーツブランドでの勤務を経て、2015年3月にレアル・マドリーのスポーツマネジメントMBAコースに日本人として初めて合格。卒業後、同クラブの職員に採用され、マーケティングを担当する。17年7月に退団し、現在は日本を拠点にスポーツビジネスを展開中。1979年愛知県生まれの神奈川県育ち。
 
 
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