ベネズエラは最高のスパーリング相手だった
日本がGKを使った深い位置からのビルドアップを行なうことで、ベネズエラのMFやDFをさらに前へ引き出す。すると、敵陣にスペースが広がるため、堂安や中島が飛び出すチャンスが数多くあった。彼らのスペースへ飛び出す意識と、大迫勇也の圧倒的なキープ力が合致し、危険な攻撃を作り出すことができた。
それに至る最も大きな変化は、やはりシュミット・ダニエルだ。ショートパスの冷静な判断に加えて、キック力がある。ロングキックの飛距離のみならず、サイドへ振るインサイドキックのミドルパスなど、一つひとつのパスが強い。この質がなければ、ベネズエラのハイプレスに対抗することは難しかった。新GKのクオリティは、今後の成長のベースになるかもしれない。
ハイボールに対しても、198センチの長身を生かし、安定した対応を見せた。ただし、本当に際どいハイボールが少なかったので、もっと多くの守備シーンを見てみたいところ。Jリーグでは大きなミスを犯すイメージもあるが、技術的にも身長的にも器が大きい選手だけに、日本代表という場所で化けるかもしれない。今後が楽しみな選手だ。おそらく、大きなミスを何度かは犯すだろうが、それに対し、過剰なミス狩りが起こらないことを祈る。
それに至る最も大きな変化は、やはりシュミット・ダニエルだ。ショートパスの冷静な判断に加えて、キック力がある。ロングキックの飛距離のみならず、サイドへ振るインサイドキックのミドルパスなど、一つひとつのパスが強い。この質がなければ、ベネズエラのハイプレスに対抗することは難しかった。新GKのクオリティは、今後の成長のベースになるかもしれない。
ハイボールに対しても、198センチの長身を生かし、安定した対応を見せた。ただし、本当に際どいハイボールが少なかったので、もっと多くの守備シーンを見てみたいところ。Jリーグでは大きなミスを犯すイメージもあるが、技術的にも身長的にも器が大きい選手だけに、日本代表という場所で化けるかもしれない。今後が楽しみな選手だ。おそらく、大きなミスを何度かは犯すだろうが、それに対し、過剰なミス狩りが起こらないことを祈る。
難しい試合ではあったが、ベネズエラは攻守両面で日本に課題を突きつけてくれる、最高のスパーリング相手だった。
もっとも、日本も過去3戦のように、驚くほどの決定力でチャンスを決め切っていれば、この試合も前半に2点、後半にもゴールを重ねて、もっと楽な展開があり得たかもしれない。どうやらロシア・ワールドカップから続く、日本代表の決定力バブルは、ひとまず終了した模様だ。
しかし、簡単にゴールが決まらなかったことで、これまで順調すぎるほど順調に来ていた森保ジャパンの伸びしろが、よく見える試合だった。
文●清水英斗(サッカーライター)
もっとも、日本も過去3戦のように、驚くほどの決定力でチャンスを決め切っていれば、この試合も前半に2点、後半にもゴールを重ねて、もっと楽な展開があり得たかもしれない。どうやらロシア・ワールドカップから続く、日本代表の決定力バブルは、ひとまず終了した模様だ。
しかし、簡単にゴールが決まらなかったことで、これまで順調すぎるほど順調に来ていた森保ジャパンの伸びしろが、よく見える試合だった。
文●清水英斗(サッカーライター)