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“絶対的な勝者と敗者”を決するスーペルクラシコの開戦間近! なのに、関係者、メディア、ファンは意外にも…【現地発】

カテゴリ:ワールド

チヅル・デ・ガルシア

2018年11月10日

自らの人生をサッカーに投影するアルゼンチン人が騒ぎ出すのは…。

ボンボネーラでは、毎回のように2011年の2部降格を揶揄されるリーベルの選手たち。2015年の対戦では「B(2部)の亡霊」が飛んだ。 (C)REUTERS/ AFLO

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 かたや、ボカの本拠地ボンボネーラの中にあるレストラン「1905」のオーナーで、熱狂的なボケンセ(ボカファンの総称)でもあるマリアーノ・ダレッシオは、「今回はリーベルが圧倒的に不利」と見ている。

「第2レグの会場がモヌメンタル(リーベルの本拠地)だからね。リーベルは、ホームのプレッシャーに弱い。逆にボカはいつだって、モヌメンタルで積極的な姿勢でリーベルを追い詰める。彼らにとって、ホームでボカに敗れてタイトルを奪われることほど屈辱的なものはない。ボカが第1レグで勝つことができれば、リーベルの選手たちにより大きなプレッシャーを背負わせることになるだろう」

 リーベルが降格の悪夢から解き放たれるように、ボケンセたちも優勝すれば、3年前の忌々しい事件を忘れることができるのだろうか? マリアーノは「あの時の悔しさを拭い去るためには、優勝しかない」と断言しながら、「でも、リーベルが降格した過去を帳消しにすることは不可能。降格の事実はクラブ史に残る汚点であり、タイトル獲得とは全く別の話だ」と言い切っている。

 そんなマリアーノは当然、ボカの南米制覇を信じて疑わない。

「ボカがリベルタドーレスで優勝した2003年には、姪っ子のカンデラ、2007年には甥っ子のトマスが生まれた。だから私の愛しい娘ソフィアが生まれた今年も、ボカが優勝するのさ」

 この決戦に向けて、両軍サポーターたちは冷静さを保ちながら、自分の愛するチームが栄光を勝ち取る瞬間を、それぞれに思い描いている。おそらく今の静けさは、少なくとも第1レグが終わるまでは持続するだろう。

 恐いのは、決着がついた後だ。リーベルのマルセロ・ガジャルド監督は、「今回のリベルタドーレスを勝ち取った方が絶対的な勝者となる」と言っているが、逆に「絶対的な敗者」となった側は、辛い現実を受け入れることができるのだろうか。

 サッカーの試合に自分の人生を投影し、狂気との区別がつかないほどの情熱を注ぎ込むアルゼンチン人たちが、贔屓のチームの負けを認め、宿敵の勝利を祝福できるものなら、アウェーサポーターのスタジアム入場禁止令は、とっくに解かれているはずだ。
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