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「小さくてもチームのやり方次第で…」強豪に囲まれた湘南を率いる曺監督の至言【蹴球日本を考える】

カテゴリ:Jリーグ

熊崎敬

2018年10月28日

「サッカーの原理原則にクサビを打ち込めたのではないか」(曺監督)

チームを率いて7年目の曺監督。選手に戦う意識を植え付けて湘南に初のタイトルをもたらした。(C)SOCCER DIGEST

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 試合後、曺監督は横浜の攻撃を完封したGK秋元と3バックを次のように称賛した。
 
「この大会、彼らは本当に隙がなかった。あれだけ身長がないのにラインをつねに高く上げて、相手の攻撃を遮断する。ゴール前で跳ね返すというよりも、相手の攻撃を遮断する。相手と入れ替わって、そのまま攻撃の第一歩になる。彼らは、誰が言ったのか知らないですが、大きくないといけない、速くないといけない、上手くないといけないといったサッカーの原理原則のようなものにクサビを打ち込めたのではないかと思う。小さくてもチームのやり方次第で、その選手を生かすことができる。そういったところを我々指導者は工夫をして見出していかなきゃいけないと思っていましたが、それを彼らは見せてくれた」
 
 曺監督が言いたいのは、こういうことだ。
 金銭的に恵まれず、周りを強豪クラブに囲まれた湘南は、誰もが才能を認める選手を集めることはできない。仮に育てても外に出て行ってしまう。
 だが限られた素材でも、考え方ひとつで大きく伸ばすことができる。3バックを中央で統率する坂は身長174センチ。このポジションではかなり小柄な部類に入るが、持ち前の機動力で横浜の攻撃を完封。身長を感じさせない頼もしいプレーを見せた。
 
 誰もが知るようなスターはいない。だが湘南では、ピッチに立つ全員が持って生まれたものを最大限に生かしてひたむきに戦い、頂点に立った。
 この勝利に勇気づけられた人は、決して少なくないだろう。
 
取材・文●熊崎 敬(スポーツライター)
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