バルサの「新チームアタック」の鍵はコウチーニョとデンベレだ!

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2018年10月26日

デンベレの得点力と突破力はかなり魅力だ。

入団2年目のデンベレはついに本領を発揮しつつある。写真:Rafa HUERTA

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 精彩を欠くスアレスに代わる得点源として、序盤戦に気を吐いたのがデンベレだ。しかし前述のコウチーニョのウイング起用に伴い、まだ絶対的な地位を築くには至っていない。ただ、スアレスが右膝に慢性的な故障を抱えており、メッシも10月20日のセビージャ戦で右腕を骨折して11月中旬まで欠場見込み。10月28日のクラシコを含め、今後の出番は少なくないだろう。
 
 メッシ復帰後に注目に値するのが、スアレスの処遇だ。メッシの親友であり外しにくい選手ではあるが、現在の調子が続けば遅かれ早かれ決断に迫られるだろう。そこで浮上しそうなのが、メッシをペップ・グアルディオラ時代に躍動したファルソ・ヌエベ(偽9番)として起用し、左右両サイドにデンベレとコウチーニョを配する形だ。
 
 デンベレは強烈なシュートを武器に、スペイン・スーペルコパの決勝点を皮切りにここまで公式戦5得点とゴールセンスの高さを示している。もちろん、最大の武器であるスピードに乗ったドリブルの切れ味は一級品だ。縦にも中央にも仕掛けて敵陣深くまで持ち込み、クロスやシュートを狙うプレーはまさに変幻自在。逆サイドのコウチーニョとともに両サイドの幅を広げ相手DFのマークを分散させることができれば、それだけメッシが輝く可能性も増してくる。
 
 イバン・ラキティッチも「スピードで違いを作り出すことができる稀有な選手だ。どんなDFをもキリキリ舞いにしてしまう」とそのドリブルを高く評価。戦術理解力に課題を残すが、その粗削りさゆえにデンベレは大きな可能性が秘めているし、バルサのチームアタックを高みに導く力を持っている。

文:ジョルディ・キシャーノ(エル・パイス紙/バルセロナ番記者)
翻訳:下村正幸

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