「移籍騒動はますますヒートアップするだろう」
欧州のクラブに加入してすぐ、ここまで鮮烈なパフォーマンスを見せた最近の日本人選手といえば、ドルトムントの香川真司が真っ先に思い浮かぶが、ガビロンド記者は両者の立場の違いを、エキスパートらしく客観的視点で比較する。
「ドイツの強豪の1つであるドルトムントに対し、ポルティモネンセは一介のプロビンシア(地方)のクラブに過ぎない。同列に語るのは無理がある。中島がワンランク上のクラブでも同等の活躍を見せられるかが、評価の分かれ目となるだろう。
先日、セビージャが獲得に関心を示しているという報道もあったが、これまで通りの活躍を続ければ、移籍騒動がますますヒートアップするのは間違いないだろう」
先週末には、強豪のスポルティング相手に2ゴール2アシストの大活躍を見せ、さらに注目度を高めた中島。その成長曲線は、まさに天井知らず。世代交代の必要性が叫ばれる日本代表においても、次世代のエース候補として期待は膨らむばかりだ。
文●下村 正幸
Text by Masayuki Shimomura