日本代表は10月12日にパナマ（新潟）、同16日にウルグアイ（埼玉）と対戦する。

　９月の国際親善試合では、コスタリカと対戦して３-０で完勝。幸先の良いスタートを切った森保ジャパンにとって、先のロシア・ワールドカップにも出場したパナマ、そして南米屈指の強豪国ウルグアイとの対戦は、現状を把握するうえで重要な試金石となる。

　そんな強敵との対戦で注目したいのが、南野拓実、中島翔哉、堂安律の“三銃士”だ。９月のパナマ戦でも攻撃の軸となって躍動した期待の３人の現状とは？ 現地記者にレポートしてもらった。

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中島翔哉（ポルティモネンセ）
リーガNOS：７試合（627分）・４得点・３アシスト
リーグ・カップ：１試合（90分）

　ポルティモネンセの中島翔哉は入団２年目の今シーズン、さらなる進化を遂げている。

　その活躍は、国内外を問わず若手選手の分析に定評のあるスペイン紙『AS』のアリツ・ガビロンド記者にとっても、大きなサプライズだったようだ。

「入団２年目にして、完全にチームの中心選手として君臨している。例えばベティスに在籍する乾貴士と比べると、いずれもサイドを主戦場にするものの、中島はよりアタッカー的な資質に優れている。

　リーガNOS（国内リーグ）は全体的に守備のレベルが高いとは言えず、その点は差し引く必要はあるが、ゴールとアシストを量産する活躍は称賛に値する。

　しかもポルティモネンセは今シーズン、開幕から調子が上がらず、下位に沈んでいる。とりわけ守備が不安定で、中島もディフェンスに追われる場面が少なくない。そうしたなかで、ここまで突出した働きを見せられるのは、それだけ実力が抜きん出ている証だ」

　ポルティモネンセでの中島はすでに、ボールを預ければ何とかしてくれるという周囲の絶大な信頼を自覚してプレーしている。

　常にゴールを意識し、持ち前の小刻みなドリブルを駆使して大胆不敵に前に仕掛ける一方で、DFに寄せられる前にパスを繰り出して得点機を演出したり、相手にボールが渡れば、守備にも奔走する。そうやって局面に応じて主体性と協調性を自在に使い分けながら、先頭に立ってチームを牽引する姿は、まさにエースのそれだ。