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U-16日本代表をアジア制覇に導いた「競争的ローテーション」と言うべき森山スタイルの効能

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年10月08日

指揮官が選びたくても選べない選手が相当数いたのも確かだ

今大会5得点をマークした唐山も全試合にスタメン出場したわけではなかった。写真:佐藤博之

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 そして、ここから世界大会に向けては「より大きな競争が始まる」(森山監督)。このアジアU-16選手権は年齢詐称を抑止するため、1次予選に選ばれていないメンバーで追加登録できるのは2002年9月以降に生まれた選手のみという、裾野の広い日本サッカーにとってはマイナスでしかないレギュレーションがある。
 
 このため、指揮官が選びたくても選べない選手が相当数いたのも確かだ。そこで、ひとつ上のU-17日本代表に招集してもらい、世界大会に向けた選考作業も並行して進めていた。横浜ユースのFW津久井匠海、桐生一高のFW若月大和、鳥栖U-18のMF西村洸大、青森山田高のMF藤原優大、市立船橋高のDF畑大雅、名古屋U-18のDF鷲見星河、FC東京U-18のDF大森理生といった選手たちがすでにリストアップされており、同時期に開催されていた国体でも新戦力の発掘に努めてきた。また昨年のU-17ワールドカップに飛び級で招集されていた浦和ユースのGK鈴木彩艶の合流も濃厚だ。
 
 既存のメンバーと、新しくピックアップされるメンバーによる新たな競争がここから始まることになる。森山監督はアジアを制したメンバーの成長を思えば、その牙城が決して低くないことも明言しつつ、積極的に競争を促す森山スタイルで、チーム力の徹底した底上げを図る。
 
 こうした過程を通じて世代全体がレベルアップしていくこと。それ自体が世界大会出場権を得た最大の効果とも言えそうだ。
 
取材・文●川端暁彦(フリーライター)
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