クローゼやルベッシュと似通った経歴の持ち主。
ヴァイダントがプロ契約を勝ち取るまでに示したのは、決定力の高さや勝負強さだけではない。
195㌢の長身を利したヘディングやポストワークは、1部の守備者にも通用するレベルにあり、点取り屋らしいエリア内での位置取りや裏への飛び出しにも長ける。左右両足から正確で強烈なシュートを放つなど、ヘディング以外のフィニッシュワークも得意だ。
ゲルマニア・エゲシュトロフとは比較にならない優秀なパサーに囲まれている恩恵で、そうした持ち味を存分に発揮できているが、課題もある。フルタイム出場した際、どれだけのパフォーマンスを披露できるかだ。
まずは同期入団で、スピードや守備時の献身性、プロ経験で圧倒的に上を行く浅野拓磨、ボビー・ウッドとの定位置争いを制し、フュルクルクの相棒の座を掴まなければならない。
もちろん、怒涛の勢いがパタッと途絶える可能性もある。しかし、ヴァイダントは夢を抱かせるタレントだ。なにしろミロスラフ・クローゼやホルスト・ルベッシュと経歴が似通っている。ドイツが生んだこの伝説的なFWふたりも、プロクラブの育成機関を経ずに、成人後に頭角を現わした叩き上げだ。
195㌢の長身を利したヘディングやポストワークは、1部の守備者にも通用するレベルにあり、点取り屋らしいエリア内での位置取りや裏への飛び出しにも長ける。左右両足から正確で強烈なシュートを放つなど、ヘディング以外のフィニッシュワークも得意だ。
ゲルマニア・エゲシュトロフとは比較にならない優秀なパサーに囲まれている恩恵で、そうした持ち味を存分に発揮できているが、課題もある。フルタイム出場した際、どれだけのパフォーマンスを披露できるかだ。
まずは同期入団で、スピードや守備時の献身性、プロ経験で圧倒的に上を行く浅野拓磨、ボビー・ウッドとの定位置争いを制し、フュルクルクの相棒の座を掴まなければならない。
もちろん、怒涛の勢いがパタッと途絶える可能性もある。しかし、ヴァイダントは夢を抱かせるタレントだ。なにしろミロスラフ・クローゼやホルスト・ルベッシュと経歴が似通っている。ドイツが生んだこの伝説的なFWふたりも、プロクラブの育成機関を経ずに、成人後に頭角を現わした叩き上げだ。
クローゼは建築関係、ルベッシュはタイル職人との二足の草鞋を履きながら、サッカーをしていた過去を持つ。ヴァイダントは経営学の学生で、いまも勉学に勤しんでいるという。環境の変化による誘惑も多そうだが、本人に浮足だった様子はない。
「住んでいるのは以前と同じアパートだし、これまで同様に勉強もしているよ。友達だって変わっていないさ」
クローゼやルベッシュのように大成できるか。今後のパフォーマンスに注目だ。
文:遠藤孝輔
※ワールドサッカーダイジェスト2018.10.4号より加筆・修正
「住んでいるのは以前と同じアパートだし、これまで同様に勉強もしているよ。友達だって変わっていないさ」
クローゼやルベッシュのように大成できるか。今後のパフォーマンスに注目だ。
文:遠藤孝輔
※ワールドサッカーダイジェスト2018.10.4号より加筆・修正