【横浜|浦和戦 戦評】弱いから負けた。ただそれだけ。だから、信念を貫くしかない

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年09月17日

ブレずに戦うことはできている。それは大きな強み

敗戦に肩を落とすポステコグルー監督だが、「今いる選手たちは、目指すサッカーをできると思っています」と語る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 救いがあるとすれば、自分たちのサッカーを貫いたことだ。ポゼッション、敵陣でのパス成功率、クロス本数、シュート本数、いずれも相手を上回った。掲げるアタッキングフットボールはピッチ上で表現できていた。
 
 狭いスペースでも、スルーやワンタッチパスを駆使した連動性とアイデアに富む仕掛けで、中央から崩そうと試みる。両サイドからのスピーディな仕掛けも見られた。開幕当初ほど全体のラインを高く設定していないが、4バックの背後を狙われても、飯倉が果敢に飛び出して相手にシュートを打たせなかったワンプレーは見事だった。SBが中に絞ることでできるサイドのスペースを、アンカーの扇原貴宏が埋めるポジショニングもオートマティックだった。
 
 なかなか思うように勝点を得られず、選手たちのフラストレーションも溜まっているかもしれない。ただ、ブレずに戦うことはできている。それは大きな強みだ。
 
 最も避けたいのは、置かれている状況に尻込みして、消極的な戦術にシフトチェンジした末に、結局は勝てず、降格することだ。それではあまりにも無様だ。
 
 これまでの自分たちを否定するような戦いは見たくない。「弱い」かもしれないが、信念を貫くことで得られる「強さ」があるはずだ。
 
 残された時間は少なくなり、今が正念場であることは、選手たちが誰よりも理解しているのは間違いない。
 
「やるしかない」
 
 静かに呟いた天野純の不退転の決意を信じたい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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