【横浜】もがき、苦しむ現状で取り戻さなければならないものがある。それは――

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWEB)

2018年08月31日

要は“中”と“外”をどう使い分けるかだ

清水戦はドゥシャンのゴールで先制に成功したが、痛恨の逆転負け。終盤の猛攻も実らなかった。写真:金子拓哉(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ18節]横浜1-2清水/8月29日/日産ス
 
「これといって何かがあったゲームでもないし、自分たちも何かを見出せたわけでもない。本当にもったいなかった」

 1-2で逆転負けを喫した清水戦の試合後、飯倉大樹の表情はいつも以上に沈んでいた。無念さと、怒りに似た感情もこみあげてきていたのかもしれない。

「今の状況を考えたら、俺たちはもっとやるべきなのに、できなかった。それが今日の敗因じゃないかと思う」

 ただ、チーム状態を見る目は冷静かつ一貫している。

「単純に(攻撃が)外からが多い。特に後半は(ドゥシャンの退場で)ひとり少なくなって、それしかできなかったっていうのもあるけど。もう少し勇気を持って“間”に入らなければ、外も上手く使えない」

 以前にも、中央からの崩しが増えれば、と言及していたが、チームとしてまだ改善できてはいない。山中亮輔、松原健の両サイドのダイナミックで鋭い仕掛けは大きな武器だが、要は“中”と“外”をどう使い分けるか、なのだろう。

「狭いスペースでも、間で受けて、ワンツーだったり、受けて前を向いたり、それで引き付けて、外に出すとか」
 
 人が密集するピッチ中央は、ゴールへの距離が近い反面、奪われた時のリスクも高い。思うように結果を出せないなか、少なからず及び腰になり、セーフティに“外”を選択しているのかもしれないが、それが奏功しているとは言えない。
 
 だから、飯倉は最後にもう一度、言ったのだろう。清水戦は「勇気を持って、ゲームができていなかったと思う」と。

 繰り返し口をついて出てきた「勇気」という言葉。飯倉自身、チームメイトの頑張りを認めている。一人ひとり、死に物狂いで戦っているのに、勝利に結び付けられないもどかしさを感じている。

 シーズンの序盤は見られていたアグレッシブさを取り戻せれば――低迷し、苦しんでいるこの状況で、迷いが生じ、これまで積み上げてきたサッカーを疑い、個々のベクトルが別々の方向を向いてしまえば、最悪の事態を覚悟しなければならないだろう。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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