【鹿島|戦評】ふてぶてしいまでの勝負強さ。耐え忍び、勝機を掴むのが「今のベスト」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年09月15日

静かに、しかし着実に前に進んでいる

劣勢の時間帯でも、個々が球際で激しく戦ってピンチを未然に防ぐ。守備の強度はここに来てさらに高まってきた印象だ。写真:徳原隆元

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 ここまでの戦いぶりを振り返れば、リーグ戦では2連勝が精一杯で、良い流れを続けられず、たしかに“圧倒的”な強さは感じられない。それでも、ここにきて伝統の勝負強さを発揮するゲームが増えてきている。昨季リーグ王者の川崎を退けたルヴァンカップ準々決勝しかり、ホームで2-0の完勝を収めた中国の天津権健とのACL準々決勝ファーストレグしかり、要所ではふてぶてしいまでの勝負強さを見せている。
 
 今回の湘南戦もそうだった。前半は我慢して、後半はリードを奪っても追いつかれ、このまま引き分けかと思われた終了間際に、きっちりと勝ち越し点を挙げてみせた。
 
 湘南戦の勝利で、暫定ながらリーグ戦では6位に浮上。3位のFC東京と勝点3差まで迫り、来季のACL出場権獲得も視野に捉える。

 耐え忍びながら、勝機は逃さない。こうした戦い方、勝ち方が「今のベスト」と西はきっぱりと言う。
 
 静かに、しかし着実に前に進んでいる。ともすれば、他のライバルと比べて、戦力的にも、チームの完成度でも劣るかもしれない。だが勝負所をしかと見極めることができている今の鹿島なら、最後には大きな成果を手にしているかもしれない。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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