3年生が成長し、競り合いがしっかりとできるように。
中断明けのリーグ戦で快進撃が始まった。6節の青森山田戦は、前半に2点のビハインドを負いながらも、後半一気に3点を奪い、3-2の逆転勝利。7節の鹿島ユース戦は1-0から一度は逆転を許しながら、83分にFW谷口憧斗のゴールで同点に追いつく。そして、8節の3位・流経大柏戦。昨年のチャンピオンに対しては、気迫溢れるサッカーを展開する。
流経大柏戦では、攻守ががっちりと噛み合っていた。ボランチからCBにコンバートされた金城が、積極的な出足と正確なフィードを駆使して最終ラインからリズムを作ると、これに応じて浅見貫太と瀬川泰樹のダブルボランチが息の合った連係を見せる。浅見がアンカー気味になって、金城と宇野能功のCBコンビと連動し、守備のバランスを保てば、パートナーの瀬川は積極的にバイタルエリアに顔を出して、得意のパスで攻撃の起点となった。
さらに浜田力と加賀山泰毅の2トップが果敢に裏を狙えば、左SBの高森大夢が何度もオーバーラップを仕掛け、攻撃に厚みをもたらした。
前半を0-0で折り返すと、後半開始わずか20秒に電光石火のカウンターを繰り出す。左サイドでボールを受けた瀬川が、一気にそのまま突破を仕掛け、先制弾を叩き込んだ。58分に一度は追いつかれ、そこから流経大柏の猛攻を受けたものの、「相手の狙いを理解して、最後まで気持ちを切らさないで戦った」と金城が語ったように、一人ひとりが激しく相手に食らいつき、身体を張った守備を見せる。
相手の攻勢を押し返した67分だ。交代出場の1年生FW延祐太がスルーパスに反応し、勝ち越しゴールを奪う。さらに76分には加賀山のシュートのこぼれ球を、谷口が押し込んで3-1。リーグ再開以降は負けなしで、通算成績を3勝3分け3敗のタイに戻した。
「ようやくです。3年生が成長してきたことと、競り合いがしっかりとできるようになった。そういう面で、変わりつつある」
中田監督が確かな手応えを掴んだように、チームは変化とともに上昇カーブを描いている。次節でプレミアリーグは前期を終了し、再び約1か月の中断期間に入る。初参戦となる日本クラブユース選手権を経て、JFAアカデミー福島は、リーグ後半戦でさらなる飛躍を遂げる予感に満ちている。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
流経大柏戦では、攻守ががっちりと噛み合っていた。ボランチからCBにコンバートされた金城が、積極的な出足と正確なフィードを駆使して最終ラインからリズムを作ると、これに応じて浅見貫太と瀬川泰樹のダブルボランチが息の合った連係を見せる。浅見がアンカー気味になって、金城と宇野能功のCBコンビと連動し、守備のバランスを保てば、パートナーの瀬川は積極的にバイタルエリアに顔を出して、得意のパスで攻撃の起点となった。
さらに浜田力と加賀山泰毅の2トップが果敢に裏を狙えば、左SBの高森大夢が何度もオーバーラップを仕掛け、攻撃に厚みをもたらした。
前半を0-0で折り返すと、後半開始わずか20秒に電光石火のカウンターを繰り出す。左サイドでボールを受けた瀬川が、一気にそのまま突破を仕掛け、先制弾を叩き込んだ。58分に一度は追いつかれ、そこから流経大柏の猛攻を受けたものの、「相手の狙いを理解して、最後まで気持ちを切らさないで戦った」と金城が語ったように、一人ひとりが激しく相手に食らいつき、身体を張った守備を見せる。
相手の攻勢を押し返した67分だ。交代出場の1年生FW延祐太がスルーパスに反応し、勝ち越しゴールを奪う。さらに76分には加賀山のシュートのこぼれ球を、谷口が押し込んで3-1。リーグ再開以降は負けなしで、通算成績を3勝3分け3敗のタイに戻した。
「ようやくです。3年生が成長してきたことと、競り合いがしっかりとできるようになった。そういう面で、変わりつつある」
中田監督が確かな手応えを掴んだように、チームは変化とともに上昇カーブを描いている。次節でプレミアリーグは前期を終了し、再び約1か月の中断期間に入る。初参戦となる日本クラブユース選手権を経て、JFAアカデミー福島は、リーグ後半戦でさらなる飛躍を遂げる予感に満ちている。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)