まずは難敵・北朝鮮を撃破!! 今年ふたつ目のタイトルへ「なでしこ」が歩む険しき道のり

カテゴリ:日本代表

早草紀子

2018年08月27日

1位通過にもかかわらず、最も過酷な山に当たっている理不尽さは拭えないが…

最終ラインを支える鮫島。今大会では本職のサイドバックではなく、センターバックとして奮闘する。写真:早草紀子

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 ただし、ショートパス主体のスタイルでは日本の方が一枚上手。後半に攻め込まれはしたが、無理に前線へつけたところを収め切れずに逆襲を受けた形が多く、力負けしたわけではなかった。2-1というスコア以上の差を示しながらの勝利だった。
 
「積み上げてきているものはある」とたびたび言葉にするのは高倉麻子監督だ。メンバーを固定せずに底上げを図った2年は、選手たちにとってはその成長が目に見えにくい苦しい期間でもあった。「この試合に勝つことで成長を証明しようと話していた」(岩渕)。国内組で北朝鮮をイメージ通りの攻撃で打破したことは、成長以外の何物でもない。ここで生まれた課題は、すべて期待値だ。
 
 まだ準々決勝。グループ1位で通過したにもかかわらず、トーナメントでは最も過酷な山にあたっている理不尽さは拭えないが、アジアの強国すべてを撃破すれば名実ともにアジアのトップに立つ。目指すべき場所まであとふたつだ。
 
取材・文●早草紀子
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