川崎が首位攻防戦をモノにできた理由。漂っていたのは“王者の風格”だ

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2018年08月20日

小林はチームの成長を評価

2ゴールの活躍でチームを勝利に導いた小林。エースとしての働きをきっちりこなした。写真:徳原隆元

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 この日の勝利の立役者である小林もチームの成長を評価する。
 
「経験は皆ついてきたと思いますし、試合運びだったり、失点して崩れなかったところ、皆が前を向いていたところは良かったです。リードした時の戦い方もきちんとできました」
 
 19節の浦和戦は何度も決定機を作りながらモノにできずに0-2で敗れ、22節の鳥栖戦は25本のシュートを放ちながらスコアレスドローに持ち込まれるなど、まだ詰めの甘さはある。だが、大事な広島戦で川崎が見せたのは、“王者の風格”とも言える、自らのスタイルを信じ抜いた堂々としたパフォーマンスだった。
 
 小林は「次の試合へしっかり切り替えなくてはいけない。まだ広島を勝点で越えたわけではないですし、一戦一戦、勝点3を積み重ねられれば優勝は見えてくると思うので、一丸になってやりたいです」と気を引き締める。実際に広島との勝点差は6あり、勝ち続けてプレッシャーを与える必要がある。
 
 去年は8月5日の20節から15戦負けなしと驚異的な追い上げで、リーグ初制覇を果たした。今季も当時のような猛チャージを求めたいが、そう簡単にできるものではないだろう。
 
 それでも「守備が特長のチームに逆転できたのは非常に大きい」と、谷口が語るように自信を深めたチームがここからさらに調子を上げる可能性はある。広島戦のパフォーマンスを見る限り、期待は持てる。
 
 一度タイトルを手にして勝ち方を知った川崎が、今後どう優勝争いを戦っていくのか。「一度手にしたからこそ。再びと皆が思っている」(小林)と、モチベーションは高いようだ。
 
取材・文●本田健介(本誌編集部)
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