さらに10分、35分には高い位置でボールを奪い、ショートカウンターから前田、岩崎がゴール。一気に４－０で試合を決めた。パキスタンがネパール戦で日本を分析し、この試合に臨んだとしたら、多少面食らった前半になったのだろう。逆に言えば、ネパール戦の改善点が見られた日本の功とも言える。
ただし、気になるのは、その変化がベンチ主導に見えること。ネパール戦の後半、パキスタン戦の序盤など、攻撃の変化はロッカールームを経たタイミングだった。それが無い時は、２試合ともに、パタッと攻撃の流れが行き詰まる。パキスタン戦でも、相手が割り切って引き、飛び出すスペースを消してきた後半は、ノーゴールに終わった。この辺り、徐々にピッチ内で解決できるようになればいいが。
変化が常にベンチ主導。ピッチ内で解決できるようになればいいが
アジア大会で改めて感じるのは、日本の想像以上に、アジア各国が本気であること。パキスタンは荒っぽいファウルが多かったし、頻繁に寝転んで時間を消費し、後半は引きこもって４失点をキープしてでも、３位抜けを狙おうとする現実的な姿勢が見られた。たとえ実力差があっても、なにより公式大会という相手のモチベーションの高さは、親善試合には代えがたい経験値を与えてくれる。
第３戦は首位で並ぶＵ－23ベトナム代表との対戦。すでに決勝トーナメント進出を決めたチーム同士だが、過去２戦より手強い相手には違いない。楽しみな一戦だ。
取材・文●清水英斗（サッカーライター）
第３戦は首位で並ぶＵ－23ベトナム代表との対戦。すでに決勝トーナメント進出を決めたチーム同士だが、過去２戦より手強い相手には違いない。楽しみな一戦だ。
取材・文●清水英斗（サッカーライター）
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