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「なぜたくさんの日本人がベルギーに来るの?」地元メディアが“七人のサムライ”を大特集!

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年08月17日

雇う側にとっては商業的なメリットも大きい

左上から時計回りで冨安、遠藤、関根(以上シント=トロイデン)、久保(ヘント)、森岡(アンデルレヒト)、豊川(オイペン)、植田(セルクル・ブルージュ)の7人が、今季ベルギーでプレーしている。(C)Getty Images、『Voetbalmagazine』公式サイトより

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 今シーズン、ベルギーのジュピラー・リーグに在籍する日本人選手は7名。ベルギーのサッカー専門誌『Voetbalmagazine』が、彼らを“ベルギーで戦う七人のサムライ”として特集している。

「かつてないほど多くの日本人がプレーしている」という前置きとともに紹介されているのは、昨シーズン日本のDMMが買収したシント=トロイデン(STVV)の遠藤航(25)、関根貴大(23)、冨安健洋(19)をはじめ、セルクル・ブルージュの植田直通(23)、オイペンの豊川雄太(23)、ヘントの久保裕也(24)、そしてアンデルレヒトの森岡亮太(27)だ。

 彼らがベルギーにもたらすものとは何か。同誌は数日前に「なぜジュピラー・リーグには日本人が多いのか?」というタイトルの記事を掲載し、日本とベルギーの関係性について着目している。

「ロシア・ワールドカップでの日本との対戦はベルギー国内にも盛り上がりをもたらした。レッド・デビルズ(ベルギー代表チームの愛称)の人気で注目されたあの試合では、日本の選手にも熱い視線が注がれた。そのため、日本人の獲得でいったい何が得られるのかを知りたいという関係者が増えた。

 というのも、中国という急速に成長する国家に隠れてしばしば忘れられているが、日本はヨーロッパのサッカークラブにとって非常に興味深い存在である。ヨーロッパのクラブにとっては商業機会が潜む場所だからだ」と説明している。

 ジュピラー・リーグでは2000年に遠藤雅大、2002年に鈴木隆行がプレーしているが、いずれも短期間で終了した。同国で日本人選手を取り巻く環境が一変したのは2012年、スタンダール・リエージュが川島永嗣を獲得したケースだという。

「川島は自ら英語を学び、チームでレギュラーを獲得し、活躍する。その後、永井謙佑、小野裕二が続いた。その裏側では、ベルギーのビジネスマンが横浜に事務所を構えて現地とのパイプを太くし、日本人プレーヤーが提供する商業的、スポーツ的なメリットを確立させることができた点が大きい」(『Voetbalmagazine』)
 

 現地で日本語通訳を行なうマイケル・ハウピ氏は、同誌の取材に「日本のサッカー人気は近年とても高くなっている。日本人はヨーロッパで活躍する選手の動向を知りたいがためにソーシャルメディアを多用している。グッズなどの購入にもポジティブで、強豪チームの試合より、日本人選手が出る試合に興味を持つ」とコメントしている。

 戦力的なメリット以外にも、ユニホーム販売などのグッズ商業や、試合の放映権での利益が見込めるというわけだ。

 5大リーグに比べ、やや注目度で劣るベルギーにとっては、こうした商業的なメリットも日本人選手を選ぶ一因になっているようだ。

 また、選手にとってもメリットがある。ジュピラー・リーグはヨーロッパリーグ(EL)などの出場チャンスもあり、活躍すれば欧州から注目されやすい。海外でキャリアを積み、その先に欧州5大リーグなどを目指すには、理想的な出発点だという。

 同誌は「ロシア・ワールドカップを機に改めて注視されているベルギーと日本の関係は、今後も密になる可能性を秘めている」とまとめている。

 ジュピラー・リーグは7月末に開幕し、早くも冨安や豊川、植田などがレギュラーとして定着している。初出場で初ゴールを決めた遠藤も活躍の兆しを見せており、新たに日本人選手獲得の噂も浮上している。

 今後もベルギーと日本の関係については注目が集まりそうだ。
 
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