武藤にはプレミア初ゴールのチャンスが?
そして、今週末に行なわれるカーディフ戦は、武藤にとって早くも訪れた一大チャンスである。
昨シーズン、チャンピオンシップ(英2部)で2位になり、4シーズンぶりのプレミア昇格を果たした、ウェールズに本拠地を置くチームは、今夏の移籍市場でビッグネームを加えることなく開幕を迎えた。そもそも戦力では、ニューカッスルの方が圧倒的に優位に立っている。
しかも、先のロシア・ワールドカップでアイスランド代表の一員として活躍したアーロン・グンナールソンが、8月3日に行なわれたベティスとの練習試合で膝を負傷してしまい、2~3週間の離脱を強いられている。
昨シーズン、チャンピオンシップ(英2部)で2位になり、4シーズンぶりのプレミア昇格を果たした、ウェールズに本拠地を置くチームは、今夏の移籍市場でビッグネームを加えることなく開幕を迎えた。そもそも戦力では、ニューカッスルの方が圧倒的に優位に立っている。
しかも、先のロシア・ワールドカップでアイスランド代表の一員として活躍したアーロン・グンナールソンが、8月3日に行なわれたベティスとの練習試合で膝を負傷してしまい、2~3週間の離脱を強いられている。
そんな絶対的なファイターを欠くカーディフは、中盤のインテンシティーが著しく低く、迫力を欠いた守備が、開幕戦では大きな穴になっていた。
一方、ニューカッスルでは、素早く正確なロングフィードを前線に供給できるシェルビーが中盤でプレーしていることが、チームとしての大きな優位性のうちの1つである。カーディフの中盤の守備が緩いことで、パイプ役の彼が自由にプレーできれば、武藤ら攻撃陣のチャンスも自ずと増える。
加えて、カーディフのCBとして開幕戦に先発出場したブルーノ・エキュエル・マンガは、力強さこそあるが、スピードはない典型的なパワータイプのDFであり、スピード系の武藤からすれば、相性は悪くない。ゆえに、供給役シェルビーの鋭いロングフィードに抜け出してフィニッシュ! という青写真は容易く描ける。
コンディションが整って、開幕節よりも長い時間の起用が考えられる第2節で、昇格組が相手とはいえ、武藤がゴールという目に見える結果を残すことができれば、ラファエル・ベニテス監督の信頼を勝ち得、さらに今後の出場機会も増えていく。
そういった好循環を生んでいくうえで、カーディフ戦は格好のアピール場となり得るだろう。
文:内藤秀明 text by Hideaki Naito