• トップ
  • ニュース一覧
  • サッカー界の「ファーストペンギン」――本田圭佑の新たな挑戦には"裏ミッション"があるのかもしれない

サッカー界の「ファーストペンギン」――本田圭佑の新たな挑戦には"裏ミッション"があるのかもしれない

カテゴリ:日本代表

吉田治良

2018年08月16日

日本人指導者の育成のために先鞭をつけたと考えるのは、好意的に過ぎるか

メルボルン・Vがカンボジア監督就任の話を飲んだくれたことに、本田は痛く感謝しているようだ。(C)Getty Images

画像を見る

 けれど、天敵が潜んでいるかもしれない海に、もしかしたら獲物などどこにもないかもしれない海に、先陣を切って飛び込むペンギンを、遠巻きに眺めながら「無謀」だと笑うのは簡単だ。
 
 大きなリスクを負った者にしか、それ相応のリターンは返ってこない。後になって飛び込んでも、残り物に与れる保証はないのだ。
 
 個人的には、本田のすべての取り組みが、サッカー界の豊かな未来につながると、期待とリスペクトの念をもって見守りたいと思っている。
 
 ちなみに今回のカンボジア代表“監督”就任に際して、本田はふたつのミッションを掲げている。
 ひとつはカンボジアのサッカーのスタイルを確立すること、もうひとつがサッカー以外のカンボジアの魅力を世界にアピールすることだ。
 
 もちろん、監督業そのものにも強い関心があったのだろう。
 
 これに加えて勝手に想像するのは、サッカー選手のセカンドキャリアの醸成と、日本人指導者の育成という“裏ミッション”も、本田の頭の中にあるのではないか、ということだ。
 
 引退後、指導者を目指す元プロサッカー選手は少なくないが、国内だけでは働き口が限られる。ならば東南アジアの需要を喚起し、そこで経験を積めるような体制を作ってもいいのではないか。いまや多くの日本人選手が海外の有力クラブでプレーする時代だが、翻って日本人指導者の海外での実績はほぼ皆無に等しいという、残念な状況もある。
 
 このままでは、いつまで経っても選手の経験値に監督の経験値が追いつかない。そして、日本代表監督の候補には、相も変わらず大物外国人の名前が上がるのだ。
 
 そうした現状を憂慮し、日本人指導者の育成のため、本田が今回、みずから先鞭をつけたと考えるのは、少々飛躍的で好意的に過ぎる見方だろうか。
 
 いずれにせよ、ロシア・ワールドカップを戦う姿を思い起こせば、サッカーへの情熱が薄れたとはとても思えない。現に日本代表からの引退は表明したものの、2020年の東京五輪をオーバーエイジで目指すとも公言している。
 
【関連記事】
余裕と自信に満ちた本田圭佑の入団会見。“つかみ”バッチリの男に求められるものは?
「王者たちの晩餐!」ポドルスキがイニエスタ、三木谷オーナーとの夕食会&初3ショットを公開!
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?
「俺をフィジコで招聘するなよ!」カンボジア代表を率いる本田圭佑に長友佑都が絶妙ツッコミ!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ