アメリカらしさ満載の演出もビール1杯の価格に衝撃!! MLS観戦にまつわるリアルな現実

カテゴリ:Jリーグ

佐々木裕介

2018年08月13日

いずれはアメリカ5大リーグを形成する一角に?

ロサンゼルス・ギャラクシー対オーランド・シティFCの試合前に打ち上げられた大量の花火。スタンドのファンを煽る仕掛けは随所に。写真:佐々木裕介

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オールスターゲームでのきらびやかな演出。今回はユベントスを招き、MLS選抜が迎え撃つという魅力的なカードを組んだ。(C) Getty Images

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 なかでも注目して欲しいのが、場内で販売されているビール価格の高さだ。12オンス(355ml)のローカルビールが11.50ドル(約1300円)。興味をそそられたが我慢したローカルクラフトビールはもっと高い15ドル(約1700円)という具合にだ。それでビールのつまみといえば、プレッツェルやポップコーン位のものしかない。どこへ行っても多くのスタジアムグルメが並ぶJリーグ会場を知る身からすると実に淋しく、またビール付きのプライベート観戦を楽しみにしていただけに、都度財布と睨めっこしなければならないことは大問題だったのだ。
 
 しかしである。まわりを見てみると、地元ファンはカップが空になると売店へ急ぎ、一杯1300円もするビールを平気で買ってみせる。イベントごとには財布を気にしないのが彼らの文化なのか、アメリカ経済が好調景気にあるのか、はたまた単純に自らの財布が貧乏なだけなのか。会場によって価格設定が異なることを後で知ったのだが、考えさせられるロサンゼルスの夏夜になったことには違いない。
 
 MLSには現在、23のクラブが参加。また向こう2シーズンで3クラブが参加を表明し、準備を進めているらしい。そのうちのひとつ、マイアミをホームタウンとするクラブのオーナーは元イングランド代表MF、デイヴィッド・ベッカムだ。金の匂いがプンプンする市場へと変貌を遂げたMLSは、サッカー先進国からしても放っておけないということなのであろう。
 
 実際に今回、一ファン目線で観戦できたことにより、日々進化を遂げているMLSを体感できたことは価値あるものとなった。市民権を確立し、アメリカのプロスポーツ市場をけん引する、アメフト、野球、バスケットボール、アイスホッケーに肩を並べ、“アメリカ5大リーグ”を形成する日が来るのは、そう遠い未来ではないのかも知れないと素直に思った。
 
 23ものクラブが存在すれば、旅先で訪れた街でもMLSをスタジアム観戦できる機会もあるだろう。大谷翔平や田中将大の応援に出向くのも素晴らしいのだが、独特なアメリカサッカーの空気を吸いに是非MLS観戦へ足を運ぶ選択筋も提案したい。「こういうサッカーもあるんだ」という新鮮な気持ちにさせてくれること間違いなしだ。
 
取材・文●佐々木裕介(フリーライター)
 
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