今年の昌平の顔とも言える活躍を見せる原田だが、現時点で卒業後の進路は決まっていない。「インターハイは進路のためにも大事なので、ここにすべてをかけている」と話す原田にとって、2回戦の青森山田戦を始め、名だたる名門校を撃破してきたことは大きなアピールだ。
しかし、満足した様子は見られない。「厳しい山を乗り越えてきたけど、次も勝たないと意味がない。歴史を塗り替えるためにも、すべてをかけて絶対に勝ちたい」と意気込むように、2年前に針谷たちが記録したチーム最高成績のベスト4を越えるのが目標。そして初の日本一を達成し、将来を切り拓くつもりだ。
取材・文●森田将義(フリーライター)