森保式「3-4-2-1」で重宝される有望株は? 1トップは大迫よりも武藤、浅野がハマる!?

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年07月26日

1トップは裏抜けできる選手を置きたいポジション

西野ジャパンでは、ポストプレーを得意とする大迫が不動の1トップとして君臨したが、森保監督の3-4-2-1では素早い裏抜けも重視されそうだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 もうひとつのポイントはウイングバック。このポジションの選手を意図的に孤立化させて、相手サイドバックとの1対1の状況を作り出すのが攻撃面の戦術的な狙いとなっているので、「1対1でぶち抜ける!」というのが一つの条件。もちろん攻撃“だけ”ではダメで、守備に戻って5バックを形成しつつ、攻めに出て行く走力も欠かせない。
 
 現代表ならば、原口元気は「はまり役」だと思うが、普段は普通にサイドバックをやっている選手だと「ぶち抜く!」部分が物足りず、普段はウイングをやっている選手だと「走力」が物足りないという事態に陥りやすい。ただ、U-21日本代表で遠藤渓太(横浜)がフィット感を見せたように、少し意外な選手がピタリと収まることもあり、まずはそうした可能性を探っていくことになるのではないか。個人的な意見を言うと、伊東純也(柏)はこのポジションで観てみたい選手だし、もしかすると武藤嘉紀のようなタイプもハマるかもしれない。
 
 2シャドーの適材は多いので、それほど心配はしていないが、1トップの人選は簡単ではない。ボールを収められる大迫勇也は2シャドーを活かすという意味では適材だが、かつて佐藤寿人や浅野拓磨がJリーグで猛威を振るったように、裏抜けできる選手を置きたいポジションでもある。1トップが裏を狙って相手を押し下げることで生まれるスペースを2シャドーが活用するのはこの戦術における一つの理想形でもある。その意味では武藤はこちらの位置でこそ本命かもしれないし、当然ながら浅野にもチャンスはありそうだ。
 
 いずれにしても「誰が選ばれるか分からない」という緊張感はJリーグに活力をもたらすし、常連選手には良い緊張感も生まれるもの。アジアカップまで半年しかない時間的制約はあるが、ちょっとビックリするくらいの変化が待っているかもしれない。
 
文●川端暁彦(フリーライター)
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