静かに意気込みを語る背番号36が後半戦の重要なカギに
「途中から入る選手があのテンションにすっと入っていくのは難しい。けっこう特殊な能力がいるんですね。たとえば中山ゴン(雅史)みたいに5分もらえればその5分で自分を表現するっていうのは簡単じゃない」と指揮官も理解を示しているが、「でも、彼らはそこで表現しないと次の時間が増えていかない。特に若い選手にはそこにチャンレンジしてほしい。もらった時間ですべてを表現するという選手が出てきてほしいと思います」と続けた。
2位・FC東京と勝点7差を付けて首位でリーグ前半戦を終えた。ただ後半戦は前半戦とまったく様相が変わってくるだろう。名古屋のように新戦力が急速にチーム力を上げているチームがある。広島の独走を阻止すべく各チームがターゲットにしてくるに違いない。
2位・FC東京と勝点7差を付けて首位でリーグ前半戦を終えた。ただ後半戦は前半戦とまったく様相が変わってくるだろう。名古屋のように新戦力が急速にチーム力を上げているチームがある。広島の独走を阻止すべく各チームがターゲットにしてくるに違いない。
そんな相手たちを振り切って勝ち進んでいくためには、先発の11選手の力に途中出場の3選手の力を加えてもう一段チーム力を上げていかないといけない。途中出場から決定的な働きをしてチームを勝たせ、自分自身の力でポジションをつかみ取っていく。ポジションを奪われた選手が躍起になる。そんなサイクルがチームに生じれば、広島は力強くトップを走り続けられるだろう。
まず壁を突き破ってもらいたいのが川辺だ。「途中出場はだいぶ慣れましたし、最近は得点の匂いもしてきている。続けていきたいと思います」。静かに意気込みを語る背番号36は後半戦の重要なカギを握っている。
もちろん新戦力のベサルト・ベリーシャにかかる期待も大きい。並々ならぬ意欲をもって来日したストライカーは、まだピッチに立っていなくても「彼は空気を変えられる」と指揮官に期待を抱かせる雰囲気を持っている。もし次節のホーム浦和戦が同様の展開になれば、指揮官は迷わずベリーシャを送り出すに違いない。
取材・文●寺田弘幸(フリーライター)
まず壁を突き破ってもらいたいのが川辺だ。「途中出場はだいぶ慣れましたし、最近は得点の匂いもしてきている。続けていきたいと思います」。静かに意気込みを語る背番号36は後半戦の重要なカギを握っている。
もちろん新戦力のベサルト・ベリーシャにかかる期待も大きい。並々ならぬ意欲をもって来日したストライカーは、まだピッチに立っていなくても「彼は空気を変えられる」と指揮官に期待を抱かせる雰囲気を持っている。もし次節のホーム浦和戦が同様の展開になれば、指揮官は迷わずベリーシャを送り出すに違いない。
取材・文●寺田弘幸(フリーライター)