首位・広島の城福監督が"ジョーカー"の台頭を急募!期待される候補者は?

カテゴリ:Jリーグ

寺田弘幸

2018年07月24日

指揮官は「勝点1を取ったところは評価したい」と語った一方で…

城福監督は「途中から出た選手が本当に得点に絡むようなレベルの高いチームになっていかないと、ここから勝点3を勝ち取るのは難しくなる」」と写真:徳原隆元

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 夏の大型補強に成功して主軸に新戦力が並んだ名古屋との一戦を0-0の引き分けで終え、広島の城福浩監督はまず勝点1を手放さなかったことを評価した。
 
「決定機をいくつか逃がした後、最後に1点を取られるというのはよくある。ゼロで抑えた、勝点1を取ったというところは評価したい」
 
 リーグ中断前最後の一戦となった15節・C大阪戦でチャンスを仕留め切れず隙を見せて敗れた教訓を、チームはしっかりと生かすことができた。野上結貴が負傷欠場して千葉和彦が開幕戦以来となる先発出場を果たした中でも、堅守が崩れることはなかった。評価できる0-0だったことは間違いない。
 
 そして、広島がさらにグレードアップするために必要な要素が明確に浮き上がった一戦でもある。それは途中からピッチに立ってチームを勝たせる選手の出現。「途中から出た選手が本当に得点に絡むようなレベルの高いチームになっていかないと、ここから勝点3を勝ち取るのは難しくなる」と城福監督は言及した。
 
 緊迫感の張り詰めた0-0で進んだ名古屋戦で、城福監督はベンチから3人の攻撃的な選手を送り出した。「バイタルエリアでボールを収めてスピードアップしたかった」ためティーラシンと川辺を起用し、最後は「ずっと練習場でやり続けていた」ことを評価して森島にチャンスを与えたとのこと。
 
 その采配自体は理にかなったもので、ティーラシンは再三チャンスに絡んだ。タイ人のストライカーが“チームを勝たせる選手”となって大団円を迎えてもまったくおかしくなく、川辺も期待されたエリアで持ち味を発揮していた。アディショナルタイムも含めて約5分間の出場となった森島はさしてインパクトを残せなかったが、彼の投入はチームに健全な競争を起こしていくマネージメント上でも重要なことだっただろう。
 
 ただ、途中から出場した3選手はチーム力を保つには十分なプレーを見せたが、決定的な働きをしてプラスアルファをもたらすことはできなかった。ティーラシン、川辺、森島の3選手はどちらかと言えば先発タイプ。2016年にJ1を制したチームで途中出場から決定的な役割を果たした浅野拓磨のように明確な武器を持っている選手ではなく、相手と駆け引きしながらギャップを突いて技術を発揮していくタイプだ。
 
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