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イニエスタを相手に「対策は無意味」。湘南指揮官はワールドクラスの妙技に何を感じたのか?

カテゴリ:Jリーグ

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2018年07月23日

「選手たちを排除しない文化を」と曺監督が力説!

デビュー戦ながら異才を放ったイニエスタ。その域に近づくプレーヤーを生み出すために必要なことは何なのだろうか? (C) Getty Images

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 では、イニエスタのようなハイクオリティーな選手を、この日本で生み出すためにはどうしたらいいのか? 「凄く巧い」とピッチサイドから一挙手一投足を見つめた曺監督は、日本サッカー界の根底に訴えるように持論を展開した。
 
「今日、イニエスタ選手がピッチに出た時のボール周りの空気感というか、飛び込めない間は、クロアチアのモドリッチ選手もそうでしたけど、10歳ぐらいの頃から何を教わり、指導者が何を言うかで、変わってくるんだと思います。

 より、『育成』と言われるカテゴリーが、ああいう選手を輩出できるようにしなきゃいけない。ちっちゃいから、足が遅いから、弱いからっていうことだけで、選手たちを排除しないような文化が日本の中で出来ないといけない。でなければ、イニエスタ選手に近づくような選手は生まれないと個人的には思っています」

 この先の日本サッカー界全体に訴えかけるように育成の重要性を説いた曺監督。その言葉には、2005年からジュニアユース、ユース、そしてトップチームと湘南の様々なカテゴリーに携わり、見識を深めてきたからこその想いがこもっていた。

 Jリーグができて25年、今や多くの選手が海外進出を果たすようになり、才能ある選手に対して『日本のメッシ』や『日本のイニエスタ』と異名が付くことも珍しくはなくなった。

 だが、日本サッカーには、まだまだ世界との差がある。来日5日で異才を放ったイニエスタのデビュー戦を目の前で眺め、曺監督の言葉を聞いたいま、そのことを改めて痛感している。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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