【U-18プレミアリーグ】強豪チームの現在地|柏U-18編

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年07月01日

下平監督からのメッセージに応えてみせた選手たち。

現役時代は柏の中心選手として活躍した下平隆宏監督。U-18監督として5年目を迎える。(C) Takahito ANDO

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 自分たちが掲げるコンセプトに固執するあまり、「戦う姿勢」や「泥臭さ」といった根っこの部分をおろそかにしていた。4連敗でそれに気づかされた下平監督は、選手へのアプローチを大きく変える。
 
「柏のサッカーに対するプライドは絶対に捨てない。でも、本気で戦えない集団は甘さが顔を出す」
 
 指揮官からの働きかけに、選手たちはすぐに応えてみせた。リーグ中断明けの初戦となった6節の東京Vユース戦。主軸のU-18日本代表MFの中山雄太と、2年生MF山崎海秀が怪我でメンバーから外れ、U-17日本代表のFW会津雄生やリズムメークできるMF山本健司もベンチスタートとなったが、柏U-18はアウェーで復調を告げる見事な戦いを見せた。
 
 布陣はいまや柏U-18の伝統とも言える4-1-4-1。だが、下平監督はメッセージ性の強い選手配置を施す。もともとアンカーだった手塚康平を、「彼はこれまでアンカーでぬくぬくとプレーしてきたので、CBに移せば、より泥臭く戦えるようになると思った。ヘッドで撥ね返したり、スライディングで奪ったり、気迫で相手に向かったりと、逞しさを身につけてほしかった」という理由でCBにコンバート。アンカーには、今年のUAE遠征で海外スカウトから高評価を受けた、成長著しい2年生の安西海斗を起用した。
 
 2シャドーの左には、本職はSBの麦倉㮈木を置き、左SBには1年生の古賀太陽を起用。さらに右のシャドーには、「柏U-18の練習に何回か参加して、どうしてもここでサッカーを学びたいと思った」というニュージーランドからの留学生、MFデン・ヘイジャー・マイケル・ジェームスをスタメンに抜擢した。彼は柏日体高への留学制度を利用し、高3の今年からチームに加わっている。
 
 こうしたチャレンジは、これまでのコンセプトを踏襲しながらも、そこにこだわりすぎない、下平監督から選手に向けた「変化しろ」という明確なメッセージだった。
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