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佐藤寿人がロシアW杯を解説!強豪国の苦戦、新星の出現、VAR… 現役選手の視点で語り尽くす!!

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェスト編集部

2018年07月12日

ポイント2――新星の出現

19歳ながらフランスの10番を背負っているエムバペ。初のワールドカップで異彩を放った。(C)Getty Images

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 また別の意味で衝撃的だったのはアルゼンチンとフランスの一戦です。ヒーローになったのは19歳ながらフランスの10番を背負っているエムバペです。彼のプレーはとにかく“速い”。一瞬でDFを置き去りにするスピードは一級品です。
 
 アルゼンチン戦では前半に高速ドリブルでPKを獲得し、後半に2ゴール。圧巻のパフォーマンスでした。特に1点目のゴールは驚異的。エリア内で正確にボールをコントロールしてDFをかわしたプレーは速くて巧く、コース自体は良くなかったのに、キーパーが準備する前に振りの早いシュートでしっかり脇下を狙いました。カウンターから決めた2点目もフリーランの質が高かったし、フィニッシュも落ち着いていました。
 
 所属するPSG(パリ・サンジェルマン)でも活躍していましたが、ワールドカップで結果を残したからこそ真のトッププレーヤーの仲間入りを果たせたと言えるのでしょう。
 
 一方で僕と同じストライカーたちは、苦戦した選手が多かったと感じます。もちろんイングランドのケインやベルギーのルカクらしっかり結果を残した選手はいますが、ポーランドのレバンドフスキ、ドイツのヴェルナー、ブラジルのジェズスらはクラブで見せているような決定力を発揮できず。
 
 特にレバンドフスキはチームの中に個性が埋もれてしまった印象です。その点では、攻撃側はストライカーをどう活かすのか、守備側は相手FWの個性をどう消すか、その対決は興味深かったです。
 
 守備戦術が緻密になっている昨今は、相手のエースストライカーだけでなく、パスの供給源を潰す守り方がスタンダードになっています。そのため周囲に活かしてもらうタイプのFWとしては生きにくい環境になっています。
 
 対して希少価値が高まっているのは、エムバペやクリスチアーノ・ロナウド、日本で言えば(宇佐美)貴史のような自ら仕掛け、独力で相手の守備網をこじ開けられるFWです。そういうタイプが今後も世界のサッカーを引っ張っていくのではないでしょうか。
 
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