西野ジャパンを縁の下で支える"クローザー"山口蛍の矜持

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2018年07月02日

前線のルカクにボールを集めてきた時に「セカンドボールを取れるか」

パワーのあるルカクをいかに封じるかもベルギー戦のテーマのひとつだ。(C)Getty Images

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「昨年11月に対戦した時、少し手応えはあったと思うけど、その時はカラスコとかアザールとかいなかったんで、まあ今回、入った中でどのくらい変わるのか。あと、個で強い選手がたくさんいるので、そこをどう止めていくのかがキーになっていくと思います」
 
 ベルギーの特徴のひとつがショートカウンターだ。山口は、それを非常に警戒している。
 
「ベルギーはショートカウンターみたいな感じで前に攻め残っている。そこから点を取っていることが多いんで、もしかしたら自分たちがボールを握る時間が増えてくるかなと。日本にとってボールをしっかり握ることは自分たちのペースを作ることになりますけど、逆にボールを失ってのショートカウンターはかなり気を付けないといけない」
 
 日本はボールを握るよりは、むしろ相手に握らせたほうがいい。相手のビルドアップは抜群にうまいわけではなく、攻撃も組織的ではない。
 
「相手はそこまで組織的じゃないし、前の選手ががんがん守備してくるわけじゃないと思うんで、相手のボールを握らせるのはひとつの手になるかなと。あとは、セカンドボールですね。前にルカクがいるんで当ててくるし、その後、ゴールを狙ってくるんで、そこでセカンドボールを取れるか、ですね」
 
 ベルギーの特徴やウィークポイントはすでに頭の中に入って整理できているようだ。
 
 ただ、ベルギーはグループリーグ第3戦のイングランド戦で、主力を9人も休ませる大胆なターンオーバーを敷いて、コンディションを整えてきている。日本も6人を入れ替えて、1、2戦の主力組の疲労はかなり抜けた。ロストフの日中は38度近く上がるが夜9時のキックオフの温度は24度で、涼しさを感じるコンディションなので、かなり質の高い試合になりそうだ。
 
「正直、ベルギーのほうがグループリーグを楽勝で突破してきて、余裕を持っていると思うし、トーナメントになってギアを入れてくると思うんで、難しい試合になると思います。ただ、自分たちは戦い方を変える必要はないし、1、2戦と同じように戦えれば勝機はあると思います」
 
 山口は、自信たっぷりにそう言った。
 
 ここまで強豪国アルゼンチン、ポルトガル、スペインが姿を消していった。番狂わせの流れができているのだ。もっとも山口は、「他のチームが勝てたからといって自分たちもというわけにはいかない」と慎重だ。
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