8強以上を睨むなら…ポーランド戦でスタメン起用すべき「4人の選手」

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2018年06月27日

東口がフィットすればGKのレギュラーを代えてもいい

東口は出場したい気持ちをグっと抑えて、練習で自分のパワーを発散させている。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 酒井高徳を右サイドバックとして起用してほしい。
 
 ロシア・ワールドカップ本番に入る前の親善試合スイス戦、パラグアイ戦ともに出場し、ワールドカップもそのままどちらかのポジションで出場可能かと思いきや、西野監督の構想は違っていたようだ。

 酒井高のコンディションは上々、気持ちも非常に強い。ベンチでは大きな声を出し、プレーする選手を鼓舞し続けている。ブラジル・ワールドカップでは1試合も出場できず、苦い想いを味わい、今大会に期するところが大きい。そういうワールドカップに対する想いが強い選手の起用は空回りしてしまう可能性もあるが、ハマれば活躍は間違いない。
 
 最後は、GK東口順昭だ。
 
 正GKの川島永嗣はコロンビア戦、セネガル戦と2試合つづけて致命的なミスを連続して起こし、いずれも失点に結びついている。安定感を失っている川島本人のメンタルを1度、リセットし、気持ちをリフレッシュさせるためにもポーランド戦は1度外してみるいい機会だ。
 
 東口がフィットし、彼の良さを発揮できれば決勝トーナメントからはGKのレギュラーを代えてもいいと思う。東口自身は大阪の震災の影響を感じさせず、黙々と練習をこなしている。32歳という年齢で出場したい気持ちをグっと抑えて、練習で自分のパワーを発散させている。常に準備万端で、被災した大阪市民のためにという想いも強い。

 西野監督もガンバ大阪やヴィッセル神戸で指揮し、関西に対する想いは強い。そういうメッセージを含んで、ポーランド戦で東口を起用すれば、必ず勝利に貢献してくれるはずだ。
 
 ポーランド戦は引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる大事な試合。同時に2戦を支えてきたサブの選手たちをうまく起用して、より結束力を高め、チームの総力を上げられる最大のチャンスになる。ここでサブ組を起用して勝ち進めば、温存されたレギュラーの選手たちは彼らの戦いに刺激を受けつつ、コンディションを整えた状態で決勝トーナメントを戦える。
 
 そうしたマネジメントを西野監督ができるかどうか。その意味でもポーランド戦は重要な試合になる。
 
取材・文●佐藤俊(スポーツライター)
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