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岡崎、宇佐美、山口が証言する西野采配の妙「引き分けでいいという雰囲気はまったくなかった」

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2018年06月25日

セネガルの動きが落ちていると見た西野監督は、残り3分で最後の勝負に賭けた

宇佐美の投入は「もう1点取りにいく」という合図だった。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 同点になってからも西野監督は攻めた。
 
 ベンチにいた宇佐美貴史は、「引き分けでいいとか雰囲気はまったくなかった。点を取りにいく、強気な姿勢を感じた」という。
 
 そして、残り5分になった時だ。山口蛍は、呼ばれるかなと思っていたという。
 
「コロンビア戦のこともあり、クローザーとして呼ばれることを想定して準備していました。2-2でドローもありと思っていたんで」
 
 しかし、西野監督が切ったカードはドロー狙いではなかった。
 
「攻撃的に点を取りにいくのか、どうするのか、考えて最後のカードを使いました」
 
 その答えが、宇佐美だった。
 
 セネガルの動きが完全に落ちていると見た西野監督は、残り3分で宇佐美に「点取ってこい」と声をかけ、最後の勝負に賭けたのである。
 
 残念ながら勝利には結びつかなかったが、チームに与える影響は大きかった。
 
 ドロー狙いはしない、常に勝ちに行く監督というイメージを改めて選手に与え、そのことをしっかりと選手に意識付けした。こういう監督の下でプレーする攻撃的な選手のテンションは非常に上がり、結果を出しやすい。実際、途中で出場した本田が結果を出した。サブの選手が出て結果を出すとチームは盛り上がる。チームは極めていい流れができている。
 
「まだ、これでは上のレベルに勝てない。自分たちはただ試合に勝つだけだけはなく、1試合ずつ成長しながら進んでいくことが、自分たちが勝ち上がっていくための条件だと思います」
 
 岡崎はそう言った。
 
 綿密なスカウティングで相手を裸にし、今回は4-3-3でくることをピタリと当てた。こうした情報戦も勝ち、ゲームでは一歩も引かない。常に勝ちに行く西野監督の采配に選手が乗っかり、チームは着実に成長している。
 
取材・文●佐藤俊(スポーツライター)

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