西野ジャパンが手にした「一体感」ハリル体制で生まれたかと言えば…

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2018年06月21日

コロンビア戦の前には、選手同士で入念にミーティングを繰り返した

キャプテンの長谷部はスタッフにモチベーションビデオを作ってほしいと依頼したという。(C)Getty Images

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 だからこそ、すべての親善試合をコロンビア戦に向け、準備してきた西野監督の方針は正しいものだった。インスタント・ジャパンだけに、早期の結果と、手応えを得ることは何より大切。
 
 コロンビア戦は、試合の立ち上がりから、日本代表が良い集中力を保っていた。緊張で力が出せなくなっている様子の選手は見当たらなかった。さらに上記のスムーズな修正も、うまく実践している。
 
 様子がおかしかったのは、逆にコロンビアのほうだ。前半3分、今シーズンのトッテナムで主力として活躍していたセンターバック、ダビンソン・サンチェスが、大迫勇也に対してまさかの入れ替わりを許した。退場もPKも、この22歳の将来を嘱望されるDFのまさかの乱調が招いたものだ。その後も、D・サンチェスは自陣ゴール近くで不用意にボールを生かそうとするなど、不安定なプレーが見られた。技術に自信がある故か、あるいは若さ故にゲームに入ることができなかったのかもしれない。
 
 いずれにせよ、日本のほうがチームとして、良い状態で試合に入ったのは確かだった。コロンビア戦の後、キャプテンの長谷部誠は、試合の前々日の夜、前日の夜に、選手同士でミーティングを行なったことを告白している。
 
「そこで話し合ったのは、みんなの思いとか、みんながどういう思いを抱いているか。もちろん思いも違えば、ワールドカップに対するものも、それぞれある。そういうものについて、お互いの気持ちを理解し合えたのは、大事なことだと思います。それは2010年、2014年もやっていて、もちろん2014年は結果が出なかったですけど、個人としては、ああいう話し合いはやったほうがいいと思う。とにかく、そこでやりたいなと思った。
 
 今日に関しても、チームスタッフと最後に出発する前に、“モチベーションビデオを作ってよ”という話をちょっとしていた。それを全員で出発前に少しだけ、5分ぐらいですけど、見て、“よし”っていう気持ちになろうと。その辺りは日本人スタッフが結構やってくれるし、良かったと思います。
 
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