【ロシアW杯】13歳でマドリーの勧誘を蹴った“セレソンの至宝”ネイマールのルーツは?

カテゴリ:ワールド

沢田啓明

2018年06月17日

サントスの下部組織では常に年齢より上のカテゴリーでプレー!

自由を与えられたサントスでネイマールは、その創造性と技術に磨きをかけ、世界有数のタレントへと成長した。 (C) REUTERS/AFLO

画像を見る

 サントスの下部組織では常に年齢より上のカテゴリーでプレー。そして、17歳になった直後にトップチームデビューを飾った。3戦目のモジミリン戦で初ゴールをマークし、ほどなくレギュラーを奪取すると、そこからはまさに一足飛び。2010 年の南アフリカ・ワールドカップ直後のアメリカ戦(8月10日)で、当時18 歳の若さでブラジル代表デビューすると、その試合で初得点を記録。セレソンでもたちまち主軸となった。

 そんな未来のスター候補を欧州のメガクラブが放っておくわけはなく、オファーが殺到。激しい争奪戦は最終的にバルセロナとR・マドリーの一騎打ちとなり、2013年5月、「幼い頃からの憧れだった」バルセロナに移籍を果たしたのである。

 ネイマールにとっての最初のターニングポイントは、「サッカー王国」ブラジルでも選手育成に定評のあるサントスの門を叩いたことだろう。
 

「目先の試合に勝つためにフィジカルを鍛えたり、戦術を叩き込んだりするのはナンセンス。テクニック、アイデア、創造性を重視し、選手一人ひとりの個性を重んじる」(下部組織のスーパーバイザー)という育成方針のもと、その豊かな才能は育まれた。

 13歳のときに好条件を提示したR・マドリーの誘いをあえて断り、以降の数年間を欧州に比べれば重圧がなく、サッカーに集中できる最適の環境で過ごせたのも幸いした。

 また、14 歳のときに父親が仕事を辞め、全面的にサポートしてくれたのも大きかった。父親は、「自分はプロ選手としては成功しなかったが、少なくとも『こうやったら失敗するから気を付けろ』とは言える」と笑うが、元プロ選手から日常的にアドバイスを受けられたのはきわめて有益だったはずだ。

 代理人という立場でも息子を支える父親との二人三脚で、ネイマールは一気にスターダムへのし上がっていったのである。

文:沢田啓明

※ワールドサッカーダイジェスト2018.03.15号より加筆・修正
 
【関連記事】
【完全網羅】 顔写真&寸評付き! ロシアW杯出場32か国の最終エントリー23人「選手名鑑」を一挙公開!
「日本戦でお披露目だ!」コロンビア代表が猛練習中の最新“ゴールダンス”は…【W杯】
巨星イニエスタ、ひとりだけ異空間。34歳が魅せた“流石の妙技”にファン熱狂!
現地直送! ロシアを彩る『美しすぎる』世界のサポーターたち
日本代表23戦士のベストショットを厳選! FIFA公式写真で「芸人顔負けのキメ顔」を見せたのは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ