• トップ
  • ニュース一覧
  • 【小宮良之の日本サッカー兵法書】ハリルホジッチに「NO」を突き付けたこの国に根付くスタイルは!?

【小宮良之の日本サッカー兵法書】ハリルホジッチに「NO」を突き付けたこの国に根付くスタイルは!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年05月19日

ハリルの戦法もやり方のひとつではあったが…

バルサで忌み嫌われ、インテルでは崇拝された名将エレーラ。ファビオ・カペッロやルイス・ファン・ハールも、スペインでは結果を残しながらも、良いかたちで退任することはなかった……。 (C) Getty Images

画像を見る

「相手の良さを徹底的に消し、1—0で勝つ」
 
 そのサッカーに対し、イタリア人は嫌悪感を抱かなかった。むしろ、勝負の方程式として賛美した。スペイン人とは、サッカーに対するアプローチが全く違っているのだ。
 
「この国には、フットボールはない。あるのはカルチョさ」
 
 かつて、バルサからイタリアのクラブに移籍したファンタジスタ、イバン・デ・ラ・ペーニャは洩らしている。
 
 日本サッカー界でも、どんなスタイルが合うのか、あるいは確立すべきか、という議論がある。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチが志向したサッカーは、ひとつのやり方ではあった。しかし、国内にカウンターを確立したチームがないなかで、代表監督がこれを強行するのは、さすがに無理があったと言えるかも知れない。
 
 しかし、結果がどう転ぶかは分からないものだ。
 
 ちなみに、エレーラを解任したバルサはその後、10年以上もリーガ優勝から遠ざかってきた(エースのクバラが暴力的タックルで膝を壊されたことの影響もあった)。
 
 次に国内王者となったのは、73—74シーズン、あのヨハン・クライフが選手としてバルサに到来した時だ。さらにそれから15年後、クライフが監督として復帰し、今のバルサの土台を作り上げたのである。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
【関連記事】
「あれ? 中島翔哉は?」「年功序列ジャパン」日本代表メンバー27名の発表にファン騒然!
【セルジオ越後】結局、ハリルの見立ては正しかった?“西野シェフ”の腕の見せどころだ
【ガーナ戦のスタメン予想】本田、香川、岡崎の同時起用がしっくりくるシステムは?
小野伸二が選ぶJ歴代ベスト11!「1・5列目にヒデさん」「GKは能活さんしかいません」
【完全網羅】 顔写真&寸評付き! ロシアW杯出場32か国の最終エントリー23人「選手名鑑」を一挙公開!
「なんでこんなに気が合うんだ」長友佑都がワールドクラスの大親友と5年ぶりの再会!
本田圭佑に米メディアが注目!「ロシアW杯に賭ける10人の大物たち」に堂々選出!
「ロシア行きの飛行機に乗る」 “ビッグ3”岡崎慎司の代表復帰にレスター地元紙も歓喜!
森岡、久保、堂安の代表メンバー漏れに欧州メディアは嘆き…「W杯の夢が崩壊した」
結果よりもポリバレント性?中島翔哉をメンバー外とした西野朗監督が明かす選考の経緯

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ